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31. 特訓

 私とステラは座って意識を集中する。亜空間に魔力を溜める事を練習する為だ。ステラはやはり魔法の、魔力操作の才能があるのか、すぐに習得してしまって今は常時その状態を保てるように練習している。私はまず、亜空間に魔力を送る事に集中する。そしてそれを取り出す事を意識する。確証はないけど、送るまでは出来ていると思う。でも、取り出す事が上手くいかない。パパに触れて感覚を覚えてから再度挑戦する。それを繰り返していた。

 キリの良い所で切り上げて剣の鍛錬もする。剣の鍛錬中は魔力で身体を覆って筋肉の動き。神経の伝達を感じるようにして行う。最初は同時に行うのは大変だったが、最近は意識しなくても行えるようになってきた。パパには才能があると言われた。


「今日はここまでにしよう」


 パパの声で私達は鍛錬を止めて、屋敷に戻る。結局夏季休暇中はずっとブルスジルに居た。パパに鍛錬を見てもらっていた。パパはずっと見ている訳では無くて、パパもパパで自分の鍛錬をしていた。


「おお、皆帰って来たか。夕食にしよう」


 パパのお兄さんが私達を出迎えてくれる。仕事で忙しいだろうに毎日帰宅の時間には出迎えてくれる。優しい人だ。


「兄さん、俺達は明日帰るよ。学園始まるしな」

「もうそんな時期か。二人ともしっかり学んでくるんだぞ」

「「はい!」」


 ここブルスジルでは体の動きについては覚えることが出来た。実戦で相手と対峙した時、その覚えた事が役に立つとパパは言っていた。暇があったら、四足歩行の魔物の動きも覚えると良いとも言っていた。

 魔力の方は一時的に溜めて取り出すことは出来たが、それを常時意識して保持しておく事は出来なかった。慣れだとパパは言っていたので、これは継続して練習するしかない。ステラの方は習得が出来たようで、寝ている時も意識せずに保持できるようになったそうだ。学園に戻った後はステラから感覚を学ぼうと思う。


 翌日、私達は王都へと向かう。行きと同じで魔導車で帰る。


「二人とも、またいつでも来て良いからな」

「「は~い」」


 屋敷の人達全員に見送られて私達は屋敷を後にする。良い街だった。街の人達もニーチェおじさんの身内だと知るととても親切にしてくれた。街の人達に慕われている事が良く分かり、暖かい気持ちになった。強くなる事も学べた良い夏季休暇だった。また次の長期休暇にも帰るのが楽しみになった。


(学園に帰っても頑張るぞ)

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