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27. 初めてのダンジョン①

「私服の時も思っていたけど、本当にその恰好で行くのか?」

「知らないの?今王都で流行してる恰好なんだよ」


 マイケルは出会った瞬間に私達を見て疑問をぶつけてきた。確かにダンジョンに行くには可愛すぎる格好かもしれない。


「それに女の子は可愛いって言われた方が嬉しいんだよ」

「…っ!そ、そうなのか。次からは気を付けよう」


 マイケルは良い意味でも悪い意味でも真面目だ。冗談で言ったつもりが、真面目に反省している。


「冗談はさておき、そろそろ行こうか」


 私達はダンジョンに向かう。ダンジョンの前には魔物が溢れたり、冒険者同士のトラブルに対応する為、兵士が立って見張りをしている。その兵士達に挨拶をしてダンジョン内に入る。


「「…ここがダンジョン」」


 入ると中はただの洞窟だった。何の変哲もない洞窟だった。魔石があるかと岩肌を確認してもそこには何も無かった。


「ここはまだ入り口付近だから何も無いわよ」


 呆れた様子のティナが説明してくれる。ダンジョンには階層と呼ばれる空間があり、そこはこのような洞窟で各階層と繋がっているという。


「じゃあ早速一階層目に行こう!」

「おー」


 ステラだけ乗り良く返事をしてくれる。マイケルは緊張した顔で頷いていて、ティナは呆れたような表情で洞窟の奥を見ていた。

 ステラがライトの魔法で明かりを灯して先頭を歩く。暫く進んだ所で道が開けた。開けた先には広い空間が広がっていた。そこは広い草原だった。太陽が無いはずなのにその空間は明るかった。それに草原には魔物が沢山いた。私達は茂みに隠れて作戦会議をする。


「どうする?ティナ」


 このパーティーの作戦は主にティナが考える。私達は主に戦闘で突っ込む事しか出来なかったが、ティナが加わってから、ティナが指示してくれるようになってから戦闘の幅が広がった。


「まだ、第一階層だからここでの戦闘は控えめにして温存する方向で」

「「分かった」」

「おう」


 そして、私達は魔物が居ないところを茂みに隠れながら進んで行く。魔物に見つかった時は、周りの魔物に気が付かれないように静かにステラの魔法で始末していく。


(私の出番まだかな…)


 そんな事を思っていると、次の階層に続く道の前に存在感を放つ魔物が居た。


「あれが階層ボスだね」


 ティナは私とマイケルにあの魔物を攻撃するように指示を出す。私は飛び出し、その後ろをマイケルが付いてくる。四本足のその魔物がこちらに気が付いて突進しようとした時、後ろからティナの銃撃とステラの魔法が飛んできた。その攻撃に当たって、私が攻撃する前に魔物は倒れる。


(…あれ?私の出番は?)

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