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26. 準備

「準備かぁ」


 私達はアレックスさんとアランさんにダンジョン攻略に必要な物を聞きに来た。


「ダンジョンによって違うんだが、どこに行くんだ?」


 ダンジョンはどこも一緒ではない。ダンジョンによって特色がある。これから向かうダンジョンは初心者向けらしく、食料さえあれば大丈夫だと言われた。


「だがな、お前らは強いから問題ないけど、マイケルみたいにちゃんと防具揃えた方が良いぞ」

「…確かに、魔物の返り血が私服に着くのちょっと嫌なんだよね」

「……そうじゃ無くてな、はあ」

「お姉ちゃん知らないの?」


 アレックスさんと会話しているとステラが横から会話に入ってきて小声で耳元で囁いてくる。


「返り血はね、魔力の膜で防げるんだよ」

「え、何で教えてくれなかったの?」


 魔力は物理的な性質も僅かながらある。魔法の元になっているのでその所為だろう。と言っても、薄い膜しか広げられない私達はそれを戦闘で防御には使えない。パパの様に大量の魔力を持っていれば、話は別だが。


「おい、俺の話聞いてるか?女性冒険者に人気の武器屋紹介してやるから揃えてこい」

「「は~い」」


 私達はティナを誘って防具屋に向かう。最近は護衛人形を連れなくても外に出ていいとパパが許可してくれた。食事の時の毒物検知だけやらせている。なので今日は連れてきていない。


 最近出来た若者に人気の防具を取り扱っている店のようだ。着いた時には今日も女性冒険者が数人店内に居た。


「いらっしゃいませ~」


 店に入ると元気の良い女性店員が挨拶をしてくれた。店内には明るい色のドレス型の防具が並んでいた。


「これ、派手すぎて冒険に不向きじゃない?」

「だよね」


 冒険をしていると目立たない方が良い事の方が多い。気配を消せると言っても姿を消せる訳では無い。視覚や匂いでばれてしまっては、気配を消せても意味が無い。


「でも、デザインは可愛いね」

「茶色や緑色無いかな~」


 私達は店内を探す。それは店の片隅に置かれていた。黒色に近い暗い色の、膝下ぐらいのスカートが付いた上下別の防具だった。上着にはひらひらしたレースが付いた可愛らしいデザインだった。


「「これが良い!」」


 流石双子だ。同じものを見てそれに決めた。ティナは同じく暗い色の物を選んでいた。ティナはズボン型の防具を選んでいた。その後は採寸してもらって私達様に仕立て直してくれると言っていた。思いがけず、良い買い物が出来て私達はウキウキで店を出た。


「仕立てには時間かかるけど楽しみだね」

「ね!」


 これで準備は万端だ。アレックスさんも文句を言わないだろう。


(ダンジョン、楽しみだな~)

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