23. 護衛
私達は無事王都に帰って来た。王都に帰ってきてから私達にはパパから護衛を付けられた。魔界で暮らしていた時も護衛をしてくれてた護衛人形だ。魔界の物と違い、無機質な感じでは無く、本当の人みたいな見た目をしている。メイド服姿で、私とステラ、ティナにそれぞれに護衛人形が付いてきてた。許可はキャロリンお姉ちゃんに言って無理やり取ってきたとパパが言っていた。
「なんか窮屈だね」
「ずっと付いてこられるとね」
授業中もトイレもお風呂も付いてくる。四六時中私達を護衛してくれている。
私達が食堂で食事をしようとした時、護衛人形が私達の手を掴んだ。
「あ~、マイケル食べない方が良いよ。毒が仕込まれてるみたい」
「っえ!」
マイケルが驚愕した顔をしながらこちらを向いてくる。パパが作った護衛人形は様々な物事を学習させられている。常に魔力の膜を広げて周囲の状況を探っていて、私達やティナが触る物に毒が仕込まれていないかを確認できる優れものだ。
その後、駆けつけた騎士団により毒の混入が認められ、食堂は封鎖される運びとなった。
「これが、護衛人形」
「どのような機能がつけられているのかなアリス君」
様々な面で話題を呼んで、このように授業終わりなどに先生が護衛人形の周囲に集まって質問してくるようになった。
「全部は分かんない。パパに聞いて」
その答えで乗り切っていた。実際、どうやって動いているのか、どうやって護衛しているのかさえ分からない。魔界に居る時、一度全部教えてもらっていた記憶はあるが、全く理解できなかった事しか覚えていない。
そんな質問攻めにあっている間、私は先日の毒物混入を思い出す。致死量の毒が仕込まれていたそうだ。私達を殺すつもりで、殺せなくても護衛人形の性能確認の為、そんな気がする。性能を確かめる為なら、次は攻撃を仕掛けてくるだろう。私達も注意しなければならない。
私達の護衛は特別に許可されたものだが、毒物混入事件から他の上級貴族達は私達と同じように護衛を付け始めた。噂では権利を金で買って護衛を付けさせているようだ。その所為で学園には最近人が増えてきた。
(セキュリティ面が危なくならないのかな、これ)
もしくはそれが襲撃者の狙いか、私達にはさっぱり分からない。パパが色々動いてくれているので、今は身を守る事を第一に考えて行動するようにしている。敵の心当たりも無く狙いも分からない。ただ、いつも通り四人で過ごしていた。
(私がもっと強ければな)




