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19. パーティー

「知っているけど、まずは皆で自己紹介しましょうか」


 中間試験が終わっり魔物討伐の遠征のパーティーが先生から発表された。魔物討伐とは、名の通り森へ向かい魔物を討伐するただそれだけだ。一泊二日の行事で、討伐数、討伐難易度によって評価に加算されるらしく、減点はされない。この時期に増え始める魔物の数を減らす目的もあるが、クラスの交流を深めるのが主な目的らしいので、気楽に参加できる。成績、得意不得意によってパーティーメンバーは教師側で決められる。基本は四人、人にっよては五人に分けられる。


「男爵家如きが指示するな」


 私は感じの悪い男子と一緒になった。ステラとは別のグループだった。


「まあ良い、俺はドミニク・ホーキンス。伯爵家だ」


 今まであまり関わり合いが無かったが、学園に入って分かってきた。貴族とは皆こんな感じだ。上下関係に拘る。私にはその感じが良く分からない。


「マーク・バーデン、子爵家の出です」

「クレア・カートライトです。同じく子爵家の出です」


 爵位を言わなきゃいけないのは良く分からない。が、聞いたところによると私は一番下みたいだ。


「アリス・ブルスジルよ、よろしくね」

「っふん、雷撃の悪魔の娘だからとあまり調子に乗るなよ」


 ドミニクはかなり感じが悪い。あまり関わりたくないなと思っていたが、その一言で思わずムッとする。言い返そうとしたところでマークが口を挟む。


「まあまあ、ホーキンス様。それで作戦はどういたしましょうか?」

「俺が前に出る!お前らはサポートしろ!」


 それだけ言うと去って行ってしまった。彼は見るからに斥候という感じはしない。そんな彼が一番前で大丈夫かと思っていたらマークが呆れたように言葉を発する。


「彼はあんな性格だ。言われた通り僕らでサポートしよう。この中で索敵に自信のある人は居るかな?」


 マークはやはり索敵が重要だという事が分かっていた。


「誰も居なさそうだから私がやる」

「ブルスジルさん、ありがとう。では、ホーキンス様とブルスジルさんが前で僕とカートライトさんが後衛で援護という感じで大丈夫かな?」

「ええ、それで問題ないわ」

「私も大丈夫ですわ。バーデン様」


 何か皆よそよそしい感じだ。討伐自体は上手くいきそうだが、何だかやりにくい。一泊二日も一緒に居るのだからギスギスするよりも、もっと仲良くやった方が良い気がする。


(自分が間違ってんだろうか?パパに相談してみよ)

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