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18. 狩り過ぎ

 私達が学園での授業を終え、冒険者ギルドに向かうとそこは閑散としていた。いつもなら大勢の冒険者が素材の買取や依頼の受注で賑わっていたので不思議に思いながら、依頼が張り出されているボードに向かう。


(…良さそうな依頼は…)


 私達でも受けられる良さそうな依頼が無いか探したが、討伐依頼は一切そこには無かった。私達はまず受付の人に尋ねてみる事にした。


「あの、私達でも受けられる討伐依頼ってありますか?」

「ああ、知らないのですね。最近は魔物が減りすぎて生態系への影響を考慮して魔物の討伐依頼は出していないんですよ」

「そうなんですね」


 王都近辺は魔物の量が少ないのですぐに狩りすぎて依頼が無くなってしまうそうだ。その為、力のある冒険者は今は地方に行って活動しているそうだ。


「討伐依頼ならありませんが、採取依頼や護衛依頼はありますよ」


 私達は顔を見合わせる。採取依頼については冒険者レベルを上げる為の達成数は完了している。護衛依頼については私達は学園に通わないといけないので日数的に無理だ。

 私達は今日の依頼を諦めて、冒険者ギルドを後にする。


「しょうがない、今日は皆で鍛錬しようか!」

「そうだね~」

「おう!」

「…」


 私の提案にステラとマイケルが賛成する。ティナは何も言っていないが、特に異論は無いようだ。そこで私はマイケルに目を向ける。この中で一番弱いのはマイケルだ。鍛錬の内容もマイケルに合わせるのが良いだろう。マイケルと一緒に依頼に出て思った事は、マイケルは持久力が無い。


「よし、走ろう」


 持久力を着けるなら走り込みだろう。私は走り出す。ステラとティナ、それにマイケルがその後を追ってくる。私は王都を出てただ真っ直ぐ走った。門限の兼ね合いで帰りの事も考えながら走る。


「このぐらいかな…」


 周りを見渡すとステラとティナが居た。マイケルはまだ遠くを走っていた。マイケルが追い付くのを待ってから私は言った。


「門限に間に合わせるには、今の倍のスピードで走らないと間に合いません」

「……そんな…」


 驚愕しているマイケルを置いて私とステラとティナはほぼ全速で走り始めた。マイケルの悲鳴を聞きながらどんどんスピードを上げていく。


「ステラ!競争ね」


 自分を追い込めば追い込むほど力が付く。パパは昔、人形を操作できなくて泣いていた私に言っていた。鍛錬は限度はあるが、きつければきつい程良いと私も思う。


(マイケル間に合うかな?)

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