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14. パパの友達

「ああ、悪い、俺はアレックスだ。そしてこいつはアランだ」

「昔、あなた達のお父さんにお世話になっていてね」

「パパの友達?」


 話しかけてきた男はアレックスと名乗った。その隣に居たアランはパパの友達だと言ってきた。


「ああ、まあ、そんなところだ。それより、あいつらは有名な新人狩りだ。身ぐるみ剝がされて、お前等ごと売られちゃうぞ」

「へーそうなんだ」


 あの三人は私達より弱そうだったから、負けないとは思うが、薬や毒を使われたら力の強さは関係なくなるから今後は用心しようと思った。


「それにそこのお嬢ちゃんは分かっていただろ、ニヤニヤしてないで止めてやれよ」

「いや、面白そうだったからつい」

「ったく」


 その二人はそれだけ言うと、また困った事があれば気軽に声を掛けろよと言ってどこかに去って行った。私達はそのまま依頼が張り出されているボードに向かい、薬草採取の依頼書を剥がして冒険者ギルドを出た。


「薬草採取かぁ~俺もよくやったな~」


 マイケルがうざいぐらいに依頼について説明してくる。私達は最初は真剣に聞いていたが、後半は皆聞き流している。そのまま、王都の外に出た所で絡んできた三人組の冒険者が待っていた。


「おい、ガキ四人だ。やれ!」


 そう言うと男達は私達に向かってきた。私とステラとティナはすぐに動いて男達の鳩尾に全力で拳を叩き込んだ。マイケルはただぼーっとしていた。男達はその場に蹲ったり、気を失ったりしていた。


「遅かったか、念の為付いてきていて良かったぜ」


 そこにパパの友達の二人組の冒険者がやって来た。二人はこいつらがまた私達を襲うのではないかと予想していたらしい。私達の後をこっそり付けてきていたそうだ。


(全然気が付かなかった。これが熟練の冒険者か…)


「で、こいつらってどうすれば良いの?」

「こいつらは俺達が衛兵の所まで連れていく、ってかお前らもやっぱ強いんだな。流石ルークの娘さん達だ」


 そう言って手を縛って拘束した男達三人をアレックスとアランは連れて行ってしまった。二人はパパの事を悪魔と言わなかったし、強いと褒めてくれた事が少し嬉しくて思わず笑顔になる。


「大した事無かったね、あいつら」

「あ、ああ、そうだな」


 マイケルは吃りながら賛同していたが、他の二人は無言で頷いていた。

 邪魔が沢山入ったが、私達は無事に薬草を採取し終えて、依頼を完了した。報酬はかなり少なかったが、初めての依頼達成で満足だ。


(早くランクを上げてパパみたいな冒険者になるぞ)

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