13. 冒険者
「お前達は父親に似てるよな」
授業終わりに先生に言われる。私は嬉しくなって上を向く。
「パパを知ってるの?」
「ああ、数年前にうちの生徒だったからな」
「似てるって?」
先生の回答にステラが訪ねる。
「大人しそうなのにその知識量と戦闘力だな。お前らも冒険者やってんのか?」
「「うんん」」
私達は揃って首を振る。そしてお互いに顔を見合わせる。
「パパって学生の時から冒険者だったの?」
「ああ、学園が終わったら依頼を受けに行ってたぞ」
私達は多分お互い同じ事を考えていたと思う。その日の放課後、ティナを誘って冒険者ギルドに向かった。
「ま、待ってくれ」
「何?マイケル」
「聞いたぞ、冒険者ギルドに行くんだろ?」
「そうだけど?」
「俺はEランク冒険者なんだ。この通信機を貰った事だし、俺もお前らのパーティーに入れてくれよ」
マイケルは最低のFランクでは無く、Eランクだという。冒険者になりたてではないそうだし、少なくとも足手纏いにはならないだろう。
「どうする?」
私はステラとティナに一応尋ねる。断るのもかわいそうだし、私は入れてあげても良いかなと思っていた。
「まあ、いんじゃない?」
「冒険者としては先輩だしね」
「っ!ありがとう!」
そして私達はマイケルも連れて冒険者ギルドに向かった。
「三人、冒険者登録したいんですけど」
「はい、これに必要事項を記入してください」
受付で登録をお願いすると、紙を出される。紙に必要事項を記入して受付のお姉さんに渡す。
「ブルスジル……ルーク様の親縁の方ですか?」
「「パパ?」」
「娘さんでしたか…ああ、ごめんなさい登録はこれで完了です。ランクはFからのスタートになります。頑張ってください」
「「はい!」」
気になる事はあったが、これで登録は完了だ。早速、依頼が張り出されてあるボードに向かう。向かう途中で三人組の冒険者が私達の前に来た。
「雷撃の悪魔の娘か、俺達と組めよ。先輩冒険者として色々教えてやるぜ」
親切な人なのか、パパの名声に釣られたのか、私達をパーティーに誘ってきた。
「良いけど、人数が多くなりすぎない?」
思いついた事を聞いてみる。人数が多くなりすぎても軍隊では無いので、有利になる事は余り多くないように思えたからだ。聞かれた三人組の冒険者が私の問いにニヤニヤしているとそこにまた他の二人組がやって来た。
「やめとけ、痛い目を見る事になるぞ。お前らも新人狩りなんてダサい事してんじゃねえよ」
その二人組の冒険者がそう言うと、三人組はバツが悪そうな顔をしながら去っていった。
(冒険者の言ってる事って良く分かんないな)




