12. 学園生活
学園はすぐに再開された。校長の代わりはすぐには来ないらしく、副校長が学園の運営をしている。入学式は延期ではなく中止され、授業が開始された。
(退屈だな~)
最初の授業は基本的な事を教えられる。もう既に学んだ事なので、窓の外を見ながら先生の声を聴く。こうしていれば先生に当てられても問題無く答えられる。
『暇だね』
『退屈だよね』
パパに貰った通信機を使い始めてすぐに声を出さずに意志を疎通できるようになった。ティナとマイケルはまだ出来ないようだが、私達は習得してこうして授業中にもこっそりと話していた。
剣術や魔法の授業でも座学ばかりで実技はまだないので本当に退屈な学園生活だった。
そんな中、初の実技、と言っても剣術の型を学ぶ授業で私とステラは先生に名指しされた。
「座学ばかりで退屈だろ、お前ら。アリス、ステラ!お前達ここで模擬戦をしてみろ」
「「はい」」
「ルールは自分達で決めて良いぞ」
退屈している生徒の為の見世物だろう。私達も退屈していたので願ったりかなったりだ。
「どうする?」
「いつも通りでやろう」
ステラと普段鍛錬でやっている模擬戦と同じ感じでやる事を確認する。私達は先生の指定した場所まで歩いていく。皆の視線が刺さる。お互い木刀を持って向かい合う。
「では、始め!」
私はまずステラに突っ込む。ステラに辿り着く途中に氷の矢が発生する。ご丁寧に避けようと思っていた場所にも氷の矢があったので、私は一瞬止まってからジャンプして矢を躱す。それを予想していたようにステラは空に向かって氷の矢を発射していた。私はそれを空中で避けて、ステラに木刀を振るった。それをステラは木刀で防ぐ。ステラは魔法が得意だ。剣術の腕は私程では無い。私はステラが距離を取ろうとしてくると予想する。逃げられないように雷の矢をステラの後ろに出現させて、木刀に込める力を強める。ステラは木刀の力を流してそれを防ぐ。その後も数発やり合った後、ステラが地面から土を盛り上げてくる。私はそれを躱す為に距離を取った。最初の状況に戻る。再び魔法を発動させる前に全速力で駆け出そうとした時、先生の声が聞こえてきた。
「そこまで、お前ら本気でやりすぎだ」
先生が止めてきた。丁度熱くなってきた所だったので、肩透かしを食らった気分だ。私達はお互いに礼をしてから元居た位置に戻って座る。その後は先生が剣術について説明し始めた。
(…早く上の学年に上がって、色々学びたいな)




