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1.5 酔っぱらい事件簿！？後日談。

結局。

　おじちゃんの名前は佐々木さん。６５歳。

　極度のアル中で、酔っぱらって何処かのお店に入ってはうちの店のように迷惑をかけ、何度も警察に補導されている…

っていうのが、警察の方が必死で導きだしたおじちゃんの情報だった。警察の方、ご苦労様でした…。

　っていうか、待って。佐々木って、私が聞いた名前と全然違うじゃん！

　山田さんだとか、今田さんだとか、あと伊藤さんって言ってたよね？

　佐々木に繋がるような名前もないんだけど。

　謎すぎる。

　そして、あれから数日後、佐々木さんの娘さんと娘婿さんが菓子折りを持って謝罪しにきた。

「すみませんでした。実は、もうすぐ施設に入れる予定になっておりまして、それが嫌で逃げたしてしまったようで…」って言ってた。

　何でも、数年前に奥さんを亡くしてからショックのあまりか、認知症を患ってしまったそうで。

　あの日のあれは、酔っ払ってたのもあるけどそれだけじゃなくて、ちょっと認知症が入っていたからだったんだって。

　…あのおじちゃんにもっと、優しくしてあげるべきだったのかもしれないな。

　そんな、後悔を感じながら今日も元気に仕事をしている。

「「いらっしゃいませー！」」

　…って。

「おい、あれ……」

「あぁ！佐々木のおじちゃん、また来ちゃったんですか！？」

「何言ってんだい。わしゃ加藤だし、ここに来たのは初めてだ」

　……さて、佐々木さんの娘さんに電話をしなくちゃね。