ウサギ(の肉)だああ!
忘れてたけどたくさん倒しただけあってそこそこレベルアップしたから確認しておこう。
リトルマギアナ Lv.5→LV.6
名前:
HP:67/65→70
MP:668/625→671
物理攻撃64→70 物理防御60→66
魔法行使151→192 魔法抵抗904→969
移動速度69→75
-スキル-
暗視Lv.2 代わり身LV.2
危機感知Lv.2 HP自動回復LV.3
MP高速回復LV.4 魔力増加(中)Lv.8
魔力強化(中)Lv.1→LV.2 魔力守護(大)Lv.1
霊魂大耐性Lv.7 鑑定LV.2
状態異常耐性LV.4 気配感知LV.2
隠形LV.2 火魔法LV.3→LV.4
闇魔法LV.1 魔刃LV.2
魔闘術LV.3 魔力操作LV.3
魔力感知LV.2 身体強化(小)LV.2
身体守護(小)LV.2 毒付与LV.1
射撃LV.1
SP3550
-称号-
異世界の魂 暗殺者
おおう。
なんか魔法抵抗が1000になりそうになってる…俺、そこらの魔物の魔法じゃ効かないんじゃないの?
まあこの辺の魔物は魔法なんて全然使ってこないんだけど。
て言うか前に見たときの数字をちゃんと覚えてないけどなんか全体的に倍近くなってるよねこれ。
特に魔法行使は魔力強化が進化したからか伸びがすごい。
これなら小火矢でも蟻を倒せるかも。
しかもいつの間にか毒付与と射撃なんてスキル取ってる。
戦闘中だったのか気づかなかったなー。
あとは暗殺者の称号だね。
『[暗殺者]:対象の認識外からの攻撃に補正(小)。また[毒付与]のスキルを取得。
取得条件:一定数の認識外攻撃。』
毒付与はこれで取ったのか。
ちなみに毒付与は攻撃に毒を追加するらしい。
魔法には付与できないって書いてあるけど魔刃はどうなんだろ?
物理攻撃だけなら「攻撃に」じゃなくてそう書くんじゃないかって思うんだよね。
そこまで深い意味はない可能性もあるけど…そうなると俺は物理攻撃ほとんどしないから役立たずになっちゃうからなあ。
今度機会があったらダメでもともとやってみよう。
しかしうんうん、ちょっと想定外の事態だったとはいえたくさんレベルアップできてよかったー。
これで狩りもだいぶ楽になる。
まあ多数を相手にするのはできるだけしないようにするけどね。
◇◇◇◇◇◇◇◇
気配感知を駆使して戦えそうなやつを探していたら自分と同じくらいの強さのやつが単独でいるのを見つけた。
岩の陰に隠れこっそりと見てみるとウサギだ。
もう一度言う。
ウサギだ。
……よっしゃー!!
動物のたんぱく質発見!
絶対狩りまする。
まずは一応鑑定結果を見る。
『キラービット』
キラーとラビットをくっつけたのかな。
なんと安直な名前。
これなら素直にキラーラビットにした方がまだマシな気がする。
まだこっちには気づいてないみたいだ。
こちらを振り向くことなく食事を続けている。
あれは…うげぇ、ゲジゲジ食べとる。
よくあんなの食べられるな。
蟻も虫だけどあんな足がワサワサしているやつより遥かにマシだ。
おっと考えがそれた…相手が食事をしている間に仕留めよう。
忍び寄ろうかと思ったけど、俺と同じくらいの強さってことは蟻よりちょっと強いくらいだから小火矢でいけるかな。
せっかく魔法行使上がったんだしね。
とりあえずとりあえず小火矢、行けっ!
今の最大数の8本の矢が弧を描くようにしてキラービットに飛んでいく。
この時、俺は自分がレベルアップして強くなっているということを完全に失念していた。
そして強くなっている俺と同じくらいの強さという意味を。
キラービットは小火矢が俺とやつの中程にきた時点で耳をピンと立たせこちらを振り向いた。
そして顔を上げ矢を見たと思った瞬間--
--俺は宙に浮き、吹き飛んでいた。
何が起きた?
いや、見えなかったわけじゃないから攻撃を受けたのはわかる。
でもなんで?
あのウサギは俺と同レベルの…いやそうか、今の俺と同じくらいなのか。
ああもうっ、急に強くなったからわかってなかったっ!
くっそ、痛い。
HPは半分くらいになってるし、絶対骨とか内蔵とかどうにかなってるなこれは。
捻挫くらいなら我慢できるけどさすがにこれは痛い。
痛みを和らげるスキルを取っておくんだった。
脇腹の痛みで身動きが取れないため火魔法LV.4で覚えた範囲魔法の小火輪を自分を中心にして発動する。
あの他のステータスに比べてアホみたいに高い魔法抵抗なら自分の魔法で大きなダメージを受けることはないと踏んだんだが成功したようだ。
追撃をかけようとしたキラービットがギリギリで飛び退いたのが見えた。
仕切り直しだ。
先に手を出したのはこっちだけど…やり返させてもらう。
ウサギは速度が200以上あるので速いは速いのですが瞬間移動したわけではありません。所詮は上層の魔物なので。そんな速く動くと思ってなくて頭がついていってないだけです。一応回避もしているので頭部ではなく脇腹を蹴られました。