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装備屋さんと『しまパンツ』

「よし、まずは装備屋からいくか。」


 屋根からぶら下っている剣と盾絵が描かれたいかにもRPGにでてきそうな建物に入る二人。

 入店すると五列ほどの棚に分かれており左から大小様々な盾、そして次に剣、中央に防具、衣類や雑貨など結構種類豊富なようだ。


 「まずは武器からだな、ほれ。」


 武器コーナーでエイダに手渡されたそれはエイダが使っているような短剣だった。


 「おお…!」

 

 生まれて初めて武器らしい武器を手に取ったので軽い感動を覚える。

 何かの動物の皮で出来ている鞘、剣を引き抜くと小さいながらも鋭利で切れ味抜群そうな刃。

 かっこいいかっこいいのだが。


 「普通の剣じゃ駄目なのか?」


 そう、ここには短剣だけではなく普通の剣も勿論売っている。

 正直短剣よりもそっちの方がかっこいいので使うのであればそっちを使いたいのだが。


 「何言ってんだ。あんなの重たいし邪魔なだけだろ。……それにひ弱なお前じゃ振れねっつうの。」


 「ぐっ……。」


 「軽くて扱いやすい短剣(こっち)にしとけって。いいな?」


 「ふぁい……。」


 スーパーで玩具(おもちゃ)がほしい子供とその親の様な会話をしながら次に透の服選びに移る。


 

 「次は服なんだけど、あたしそういうセンスないからお前が適当に買ってこいよ。」


 「パンツの柄もダサかったからなぁ。」


 「おい!?今なんつった!?ってこら!逃げるなー!」


 先ほど自分の服を馬鹿にされたお返しをして捕まる前に違う棚へと逃げる透。

 鬱憤(うっぷん)を晴らしいい気分で商品の品定めをする。


 ざっと見た感じワイシャツや無地の物ぐらいしかなかったので適当に三着手にとってエイダの元へ向かう。


 するとエイダは拗ねているのか腕をくみ頬を膨らませていた。


 そんな彼女と目が会うと。


 「おう……決めたんだな。」


 先ほどより幾分か元気が無い。ダサいと言われたことが結構ショックらしい。


 「おう、じゃあお会計頼むわ。……それと世間一般ではダサいかもしれないが俺としては『しまパンツ』結構ポイント高いぜ。」


 「……そう、か。あ!べ、別にお前から褒められても嬉しくないけどなっ!」


 プイッと顔を逸らして会計に向かうエイダ。どうやら機嫌は直ったようだ。


 「これ以上機嫌悪くなられたら困るからなーよかったよかった。」


 そんな事を考えていると会計を済ませたエイダが戻ってきた。


 「じゃ、じゃあ次いくぞ。後これ今装備しとけよ」


 透の顔を見ずに短剣とそれを装備する為の腰ベルトを渡した後ズカズカ先に進んでいった。



 ここで透のエロゲレーダーがピクッと反応する。


 「おろ?今好感度上がった?……ってだから歩くの早いって!」



 渡されたベルトと短剣を装備して小走りでエイダの後を追う透。



 異世界でを買い物はまだまだ続く。

僕はしまぱんつ大好きです。

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