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魔王就任!

長ったらしいホームルームの中……

担任のどうでもいい昔話が続いているこいう時だけ時間を遅く感じイライラする……



「はぁ~終わらないかなー」



無駄な時間にイライラしている俺は皆勤かいきん賞を目指している普通の高校二年生。名前は矢佐木やさぎ咲洲さず。顔はやる気のない目が特徴だが性格の方はちょっとやる気があるくらいで、長所は頭がいいだけでそれしかない。


数十年前母と2人で暮らしていた、父親は各国を回る旅親父だ……


父親のいい所はただ金持ちな所と優しい所だけでいろいろな国に行きその行き先々では、できちゃった結婚を3度もしその全員に夜逃げされ我が家に帰ってきたと思ったら女の子を3人も連れて帰ってきた……


母はこんな父親に呆れて離婚し、俺は父と妹達で暮らしていたが父はある日、毎回言ってる口癖を行って居なくなり現在は俺と妹3人で暮らしている俺はまったく寂しくない、なぜなら妹が3人もいて幸せだからだ。


父には妹という天使をくれた事だけを感謝している!!



ホームルームがおわり下校のチャイムが鳴り響く、生徒達が友達と帰っていく中、咲洲さずは友達を振り切り1人全速力で走って帰って行く。



咲洲は玄関前で息切れしていた……


「ハァハァ……」


「帰宅部が全速力で走ったらやっぱこうなるか……」


息を整え扉を開くと……咲洲の前にコスプレイヤーがいた……!?

かなり凝ったデザインで羽や角まである。顔を見ると真っ白い肌でかなりのイケメンだ……

コスプレイヤーは咲洲が作ったAIのひかりちゃんと何やら話をしていた。


「おかえりなさいませ!旦那様」


焔が咲洲に気付き笑顔で迎える。


「旦那様はやめろよ!焔、そっちのお客様はどなた様だ?新手のセールスマンか?」


「この方はアザゼル様?で魔王様を迎えに来たそうです?」


かなり頭がヤバイ中二コスプレイヤーが家に来てしまった。

ここは追い返さないとヤバイ気がしてきた。


「はっ?!魔王なんてこの家に居ないので帰ってください」


咲洲はコスプレイヤーを玄関から無理矢理引っ張り出そうとする。


すると……………



「ん?なんだこの光」


「座標位置固定完了……」


眩しい光に包まれる……何も見えない……


………


………………


……………………



目が覚めた……玄関にいたはずなのに自分の部屋のベットで寝ている、体が重い……

布団の中を確かめると白髪の少女が寝ている。

この子は三女の雪菜ゆきな、小学五年生で白い髪と金色の目が特徴的でまったりな性格と甘えん坊な所がかわいい咲洲の自慢の妹である。


「起きろ~、ゆき


この寝顔は天使すぎるだろと小声で言いながら雪菜を揺すり起こす。


「にぃーたん……おは……」


また、寝てしまった……

咲洲はベットから出てカーテンを開けに行く……

カーテンを開けると外は真っ暗であった、だがなぜか変に寒気がする……

外を確かめるために部屋の明かりを付けようとしたが電気が付かない……

咲洲はため息を吐きながら自分のスマホを探しライトを付けた……


「ん?なんか蛍みたいなのがいっぱい飛んでる?」


目を凝らして見ると……

翼が生えていて、それぞれ違う形をしている……

尖った口が目立ち、腰の方に尻尾がある……



「ここは……どこだぁぁぁ!」



咲洲はベットで寝ている雪菜をお姫様抱っこして部屋を出て階段を降りる……

リビングから光が見えた咲洲は急いでリビングに向かう……

リビングには焔ちゃんがライトの代わりをしており長女の優無ゆうむと次女の楓妃ふうきがいた、優無ゆうむは中三でサラサラの黒髪の清楚で勉強や家事ができる最高の妹だが天然が時々目立つかわいい妹である。


次女の楓妃ふうきは中二でショートヘアの透き通る蒼色の目が綺麗で絶賛思春期真っ只中で反抗してくるが優しい部分もある、今は身長と胸の事に悩んでおり毎日牛乳を飲んで日々努力している妹である。


「おはようございます!旦那様」


「旦那様はやめてくれ……焔」


これはプログラムの改良が必要だなと考えている咲洲の後ろに、何かを感じる……

後ろを向くとヤバイ中二コスプレイヤー《アザゼル》が居た!?


「うわぁ!!」


「魔王様!話しを聞いてください」


「俺は魔王じゃない!矢佐木やさぎ咲洲さずだ!話し聞いたらさっさと帰ってください」


俺は妹達からアザゼルに失礼という視線を向けられ嫌悪感を感じて今でも精神崩壊しそうな心でアザゼルの話しを聞く……


「この世界では人間と魔族が共存してました……ある日人間の貴族がこの世界には人間だけでいいと言い魔族を差別するようになりました。そこからは人間と魔族の戦争が始まり、今でも続いており魔王軍はもう魔王城しか領地がありません。なので……」


異世界あるあるだな……



「世界を変えてくれませんか」



アザゼルは深く頭を下げている……

妹達の方を見ると優無は号泣状態で楓妃は涙を堪えている、雪菜は寝ていた……


「ちょっといいか……魔王軍を作った奴はだれなんだ?


「咲洲様の父上であり、元魔王様であります……」



「そっか……親父が魔王か……」



大体の予想は付いていた……


やっぱり親父か……


死んでもトラブルしか持ってこれないのかよ……


「はぁーー」


魔王の息子だったのか……

となると妹達も魔王の血を引き継いでいるのか……



「俺の親父は、とても優しい人だった……それに親父の口癖を今実行しないとな!」



『救われない者を見捨てるのは男の恥』



「でも……その前に家族会議で決める」



「優無、楓妃、雪菜、焔はどうしたい?」



「私は兄様と同じ気持ちなのでやります」



「どうせー終わらないと帰してくれないと思うから

やってあげる……」



「にぃーたんがやるなら雪菜も手伝う」



「旦那様がやるなら焔ちゃんどこでも着いて行きます!」



「よし!全員やるという事で……異世界征服やりますかー」



家族会議が終わり後ろを振り向くと……

アザゼルは号泣だった……


「咲洲様!ありがとうございます!!」



こうして、兄と妹達とAIによる異世界征服がはじまるのだった……


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