第1話 ハロー奴隷ワーク
ページを開いてくれてありがとうございます。面白い作品になるよう頑張るので、感想など頂けたら幸いです
「よし!今日のノルマ達成!部屋に帰ってゴロゴロしようっと!」
僕の名前は吉川凛音。好きな言葉は休息。嫌いな言葉は労働。あ、でも、労働後の美味しい食事は結構好き。
「おいリンネ!ゴロゴロする暇があるなら私を手伝え!」
「やーだーべー。ムールが仕事遅いのが悪い!ばいなら」
「おい、待て!」
はぁー、ヤダヤダ。労働なんて人をダメにするためにあるようなもの誰がやるかってんだ。
✳︎✳︎✳︎夜✳︎✳︎✳︎
「おい凛音」
「なんでしょう、旦那様?」
部屋で3時間ほどゆっくりした頃だろうか。僕の雇い主の使者が扉を叩いて僕の安息を邪魔したのは。
「お前は、奴隷としての自覚があるのか?奴隷商に捕まり痩せ細ったお前を救ったのは誰だと思っている?」
「お言葉ですが、僕は助けてくれなどと頼んでいません」
む、そんな悲しそうな顔しなさんな、旦那。
「お前は……はあ。もういい。お前はクビだ。やる気の無いものを雇えば、ほかの従業員の仕事に支障が出る」
「わっかりました!今までありです!旦那様!」
悲しそうに旦那様は部屋を出てしまわれた。ありゃ、また扉が開いて……誰か入ってきた。
バチーン!
「むぐっ!」
な、何事⁉︎
「ホンットに最低ね!旦那様が、旦那様がどれだけあなたを気にかけてくれたのかわからないの⁉︎」
どうやら頬を張られたみたい。同室の……誰だったけな?まあ、良いや。
「分からない」
「そう」
あ、思い出した!ハルだ!ハル。スッキリ!
「何嬉しそうな顔してんのよ!」
「聞いてよ、ハル!今ね、名前を思い出せた……」
「サイッテー」
また言われた。なんで?あ、部屋から出て行く。じゃあねー!もう会うことは無いと思うけど!
「リンネ」
「はい?どしたですか?」
また旦那様が戻ってきた。手には黒いリングを持って。
ガチャリ
首にはめられたみたい。これは、隷属の首輪だね。懐かしい!
「済まぬな」
「何がです?」
久々の首輪の感触。ずっしり重くてひんやり冷たい。手につけられてたやつは無くなっちゃったみたい。
「お前を救えないことだ」
「頼んでませんよ」
こうして僕はまた奴隷になる
読んでくれてありがとうございます。今話は、奴隷の凛音を書かせていただきました。次話で奴隷落ちした経緯を書いていこうと思います。前書でも書きましたが、感想お待ちしてます。