ぷろろーぐ
初投稿です。
気まぐれに書いていきます。
3話くらいまでは説明回になりそうなのです。
夢の中であったような・・・
僕がその子とあって初めてもった印象はそのようなことだった。
今僕がいるのはあたり一面の大草原。テレビで見たモンゴルの草原のような場所であった。
そこに不自然にもほどがある、僕愛用の枕と布団。それに僕に抱き着いて泣いている子供。
ほぼパニック状態の僕だが、見知らぬ子供に抱き着かれている状態で自分が取り乱せるであろうか。僕にはとてもできそうにない。
とにかく、混乱しているものの、子供をあやしながらなぜこうなったかをゆっくりと思い出すことにした。
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僕は普通の大学三回生である。(1年けがにより留年しているので大学生4年目の3回生である)
趣味は寝ることと物語を読むこと。特技は夢の続きを見れること。
夢の続きが見たいと思って睡眠をとるとよく夢の続きを見ることができたりする。(友達の北斗にも自慢したことがあるが、それがどーしたよと瞬殺された)
その日も詳細は思い出せないが、誰かと楽しく遊んでいるような夢を見ていました。
「夢で魔法をつかえたのは初めてだ。」
半分寝ぼけており、独り言をつぶやく僕。
もう一度見たい。そう思って二度寝を敢行する僕。
その僕の顔に冷たい肉球がおしつけられる僕。
この間わずか10秒。僕の安眠の予定は飼っている猫にたやすく打ち破られる。
猫の名前はにゃー。昔拾ってきた捨て猫だ。
拾ってあげた時は白い毛並も薄汚れていたというのに、現在は恩も忘れてうちで王様のような態度をとっている。
その猫に起きたことがばれたらごはんを入れるまでひたすら邪魔をされる。僕はあきらめて布団から這い出ていった。
「にゃー。ほれ、カリカリをいれておくよ」
僕はにゃー用の水と餌を入れてトイレを掃除していく。毎日の日課である。
にゃーがごはんを食べ始めたので、僕も朝ごはんを作る。納豆とごはん。うん、日本人的朝食だね。
一人暮らしも4年目になると慣れたものである。
僕もごはんを食べ終わった後、にゃーを見ると何やら黒い球のようなもので遊んでいる。
「ん?にゃー、これどっからもってきたやつだ?」
にゃーが遊んでいる球に見覚えはない。取り上げてまじまじと見ていると不意に夢の記憶が表れてきた。
「そーいえば、夢の中で似たような球を力のある場所においてこい。みたいな事を言われていたような気がする。ここらへんだと裏の神社かな?」
僕は基本的に夢とかのお告げ的なものは信じている。例えば、夢の中でパチンコに勝った日はパチンコにいくようにしている。なおそれで勝てたことは少ない。
僕は気になってその黒い球をポケットに突っこんでおく。黒い球遊んでくれると期待してたにゃーは悲しい声をあげていた。
時計を見て、時間があることを確認。大学に行く前に軽く寄っていくか。
家の裏にある神社はこじんまりとした、小さな神社である。僕も、一人暮らしを始めて初めの年の縁日くらいにしかいったことがない。
「どっか適当な場所・・・そういえば神社の裏に池があったな。あの近くにでも置いておくか」
僕は神社の裏手にある小さな池の近くに球を置いておいた。
「これで金運でもあがるといいけど、最近競馬もパチスロも調子悪いからなぁ。ついでにお参りしておこっと」
とかなり自分勝手な事を考えながら神社にお参りをすまし、そのまま僕は大学に向かった。