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2.王女様の暗殺を防ぎました

桜の花が満開になる頃、各国の王族たちを招いてこのアクアマリン国で『海への感謝』という宴を催します。

ぶっちゃけめんどくさいことこの上ない行事なのですが、各国の友好を確認し合うためのものなので仕方ないのです。

というのは、表向きの話。

今回は、異世界から召喚される巫女様の恋愛候補たちを選ぶのが目的です。

この世界は異世界から巫女様を召喚し、その巫女様がこの世界の男と恋愛することによって平和が保たれます。

しかし、それはうまくいくのでしょうか?

ゲームならともかくここは現実です。

異世界から拒否権なしにこの世界に誘拐され、今まであったすべてを奪われた上に、こちらがあらかじめ用意していた男たちの中から恋愛する男を選ぶ。

私なら、例え好みのイケメンがいたとしてもゴメンですね。


小難しい話は大人たちに任せて、子どもたちは楽しく遊んでいます。

呑気なものですね。

こういう各国において重要な行事になると馬鹿な暗殺者が紛れ込んでくるのです。

昨年も、私はこの幼い容姿を生かして数人の暗殺者を仕留めました。

慣れれば、首の頸動脈を切ることぐらい簡単なのです。

血塗れになってしまうのが難点ですが。

それにしても、弟ヴァジムはまだ家業の仕事をすることが許されていません。

箱入り娘ならぬ、『箱入り息子』でしょうか?

あの年にはすでに私は、家業の仕事をしていたんですけどね。

甘やかされ放題です。

このことが、異世界から召喚される巫女様ことヒロインへの対応に悪影響にならなければいいですけど...先行き不安ですね、本当に。


継承権第二位の王女グレタ・アクアマリン様が、チューリップ園に一人で向かわれたそうです。

王族なのに不用意です。誰も注意しなかったのでしょうか?

こういう他国が集まる行事などの時は、一人で出歩かないことを厳命されていたはずですが。

グレタ・アクアマリン様は、第一王子キュオスティ・アクアマリン様の妹であり、クヴェトスラフ・タンザナイト様の婚約者です。クヴェトスラフ・タンザナイト様は、タンザナイト国の第一王子様です。いわゆる、政略的なもの。

つまり、ヒロインのライバル役ですね。

この時に、グレタ様は女の子としても遭いたくない大変な目にあい、男性不審になってしまいます。

グレタ様を襲った人たちを見つけたら、体の中にある臓器すべてを切り裂いてあげましょう。

私は、先を急ぎました。


チューリップ園に着くと、不届き者が一人でグレタ様を連れ去ろうとしています。

私はその男にすかさず飛び乗り、男が大声を上げる前に、男の首の頸動脈を躊躇わずに切った。

不届き者は、この男一人ではないはず。

私一人なら問題ないですが、ここにはグレタ様がいます。とりあえず、逃げないと。

私は、放心状態のグレタ様の腕を引っ張りチューリップ園にある城内に続く隠し通路を目指した。

城内に入り、廊下に出ると警備の騎士に驚いて叫び声をあげた。彼は、新入りだったようです。申し訳ないことをしました。

血塗れの子どもが二人いれば、驚くのも無理はありません。

そこに、城のメイド長アレクサンドラが来ました。

私はグレタ様をお風呂に入れるように言ったのですが、私も入れられました。

王族と一緒なのはと抵抗したのに、問答無用でした。


お風呂を終えると、王様と父様とお祖父様が部屋で待ち構えていました。

明日は自宅謹慎ですね...

私は事情を説明し、明日からは自宅謹慎を言い渡されました。



数日後、グレタ様を襲った者たちの依頼主が判明して、私も尋問に参加した。

笑顔で自分の犯した悪事を言う少女が怖かったのか、その依頼主は終始顔色を悪くしていました。ついでに、父様も顔色が悪かったです。

その依頼主は、私によって始末されたのは言うまでもありません。

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