『音楽』という物を、持ってきたら。
ここは人間の世界とは鏡合わせになっている、人間とは異なる生き物の世界。私達は人間の世界から様々な技術を持ってきて、生活している。
その中でも一番の人気は、『音楽』というものだ。大人から子供まで、老若男女問わず、みな思い思いに『音楽』を楽しんでいる。
これは私が人間の世界から持ってきたのだけれど、正直ここまで人気になるとは思っていなかった。確かに、ここには娯楽と呼べるものが少ないから、多少人気が出るとは思ったけど、まさかこんなに規模が大きくなるなんて。
『音楽』を持ってきてからは、私の家である大きな古木の所へ、みな感謝の印として、みな自作の『歌』を唄いに来てくれる。何故か不協和音みたいに聴こえる『歌』や、とても温かく感じる『歌』等、みんなそれぞれ変わっていて、聴いてて飽きない。
私は最初『音楽』がみなに受け入れられるか不安だったけど、みなに愛されているみたいで、とても嬉しいな。
……さて、次はどんな物を持ってきたら、みな喜んでくれるかな?
三題噺です。お題は友人から。
書いていてとても楽しかったので、また同じ世界観でお話書くかも?
閲覧ありがとうございました!