001.ヒナタと相棒
長編の息抜きに短い物を。
基本的に文量は少なくいく予定です。
プロットの感じだと毎日更新で半月程になるかな?
全体としても短かめな形になりそうです。
ペットシステムのあるゲームの、ペット目線でのお話です。
ワシは誇り高き猫神族の戦士。
名はヒナタ。
相棒がつけてくれた、大切な名じゃ。
今となってはこうしてワシと同じ名のこのギルド、ヒナタのマスコットとなってしまったが、昔は相棒と共に数多の戦場を駆け抜けたものじゃ。
しかし本当に相棒はどこにいってしまったのじゃろう……
もうかれこれ一年近く会えておらん。
光と共に現れ、光と共に消える、普通とは違う異能の者たち。
人間が英雄と呼ぶその者たちの一人であった我が相棒。数日、数週間程度であれば姿を見せぬことはまぁ珍しいことでもないが……
ここまで長く姿を見せぬとなるとさすがに心配せざるをえぬ。
竜をも退けるあやつのことじゃ、どこぞで朽ち果てとることはないと思うのじゃが……
はて?そういえば最後に会った時に泣きながら何か言われたような気がするのじゃが……
ワシも歳かの。思い出せぬ。
まぁよい、いつあやつが戻ってきてもよいように今日も見回りでもしてやろう―――