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エッセイ~ペットは語る~

エッセイ(ペット(ワンコ)の視点)

作者: シュリンケル

ノンフィクションですが、ペットの目線から家族紹介しました。

 僕はピンちゃんと呼ばれてるよ。

ご主人様は「おとうちゃん」と「おかあちゃん」と「りょうくん」と「うーちゃん」だよ。

同僚は「みゆ」ネコ(メス)だよ。彼女は野良猫だったけど僕が説得して同居してる。


 僕は種族としてミニチュアピンシャーに属してるの。

テリア系一族の血が騒ぐ時、それは小さな穴倉に隠れる小動物を探し当てて鼻頭と両手で捕獲する瞬間なのさ。

まあ、うちの中でがりがりとほじったところで、出てくるのはクマちゃん人形とかなんだけどね。

そりゃあ人形は好きだよ。もらいたての人形はピコピコと良く鳴くからね。

でも根性がないね、やつらはすぐに壊れちゃうからさ。

最短で5秒かからずに鳴かなくできたものさ。


 ご主人様の中でなんといっても「おかあちゃん」は僕が守ってあげるリストの筆頭だねえ。

彼女はとかく弱いものだから、すぐに僕に甘えてくるのよ。

まあ悪い気はしないね。なんたってゴハンをいつも作ってくれるしさ。おさんぽ(ステキな響き!)の回数も群を抜いてるしね。

だからおかあちゃんは大好きなのさ。


 次は「おとうちゃん」かな。いつも一緒に最初に布団に連れて行ってくれるもの。

僕もおとうちゃんに寄りかかっては深いため息をついて甘えるのが好きだし。

ごはん(好きな単語!)を食べるときに少しずつわけてくれるんだよね。これはポイント高しっ。

(甘いタレの部分を残してくれないのはザンネンだけどねえ)

あと、おとうちゃんの弾くチェロは音が怖いから嫌いだね。でかくて不気味な楽器だ。燃やしちゃえばいいのにな。

そのかわり、ウクレレはいいね!あれはうっとりしちゃうよ。

だからおとうちゃんは大好きなのさ。


 「りょうくん」は甘えすぎるとマテをするんだ。あとびっくりさせるのがタマにキズだねえ。

でも気があうし精神年齢もあってるねえ。不思議なことだね。

おさんぽ(ステキな響き!)のときは面倒がってる。かわいそうだからすぐに帰ってあげることにしてるよ。

だからりょうくんも大好きなのさ。


 「うーちゃん」はおかあちゃんの姉妹らしいね。この人とりょうくんは同じポジションにいるかな、僕としては。

珍しいおやつ(すてき!!)を一番くれるのはうーちゃんさ。

おっかけっこをよくするけど、足は遅いね。だから控えめに遊んであげてるの。

もちろんうーちゃんも大好き。


 「みゆ」は気の置けない存在だな。

なまいきなことに、彼女はいつも家のそとで自由きままに遊んでくる。うらやましい。

驚いたことに、彼女ったらおさんぽ(!!)のたびに着いてくるんだ。

聞いたことないよ。リードもつけずに一緒に歩くなんてさ。あいつは鳥にも話しかけるし。うらやましい。

だから、ごはん(!!!)の時には彼女の分も後からよこどりしてやるのさ。

一応僕のほうが格上だってこと。

みゆも大好き。愛してるのかもね。それってかわってるのかなあ?


 僕が始めて彼らに飼われたときのことは忘れない。

ゲージで生活するのは僕たちの一族として鉄則らしくて、不安と疲れで4日目に倒れたの。

病院で検査されて、一週間後に再び彼らの顔を見たとき、僕は死を覚悟してたよ。

目やにが止まらず、鼻からひどい臭いのするやつがたくさん出て、たくさん吐いて、ゲリも止まらなくて、寒くて、とにかく怖くて・・・

ドクターが彼らに説明するのを聞いたとき本能的に理解できたよ。


「ジステンバーかも知れません。検査入院を続けます」


飼われる前のペットショップで既に病気にかかっていたらしいね。

寒々とした病院の暗いゲージの中で、僕は彼らにごめんねって思ってたんだ。


 一ヶ月の間、何度も彼らは様子を見に来てくれた。

退院の日、病気は肺炎だったが完治したと言っていた。

彼らはドクターに泣きながらお礼を言っていた。

そして僕に繰り返しキスをした。なんどもなんども。


久しぶりに帰り着いた我が家でしばらくゲージの中で寝ていたよ。

大量の毛布と温かい湯たんぽ。たくさんのオモチャ。

そして、体力が回復した頃、ゲージは開かれたんだ。


 その時から僕らは本物の家族になれたよ。

家のどこにでも新鮮な驚きが隠れていたね。

彼らはいつも僕を抱っこしてくれたし、キスしてくれた。

たくさん愛されて、僕は嬉しかった。

でもその分、彼らが誰もいなくなる時間が怖かったな。

一人ぼっちで留守番(今でも恐怖で漏らしちゃう時がある)。

これは何年もニガテだったなあ。


 ちょうど半年前。台風が近づいてきたある日。

うちの周りで一匹のネコが鳴いていたんだ。

三日目に聞いた声はあきらかに危ない状況だと伝えていたんだ。

「わたしをたすけて」彼女はそういってた。


僕はまあ飼われている身だし、基本的にネコにはいつも威嚇されちゃうし

肌が合わないってわかってたんだけど…それでも気になった。


 その日、彼らは家の周りでネコを見つけたらしく、ゴハンをあげたんだ。

彼女ネコは「うまいうまい」ってはっきりしゃべりながら食べたよ。

お散歩から帰ってからのできごとだ。


 そのまま彼女ネコはうちに招かれたんだ。

僕との相性を観察されているのがわかったから、僕は彼女に「だいじょうぶだ」とささやいた。

彼女のからだをなめて癒してあげたんだ。

彼女はなぜか他のネコと違って怖がらなかった。だから僕らの家族になれたんだよ。

そうだよね、みゆ。


 そんな僕に向かって、今では体当たりしてきたりするね。

やんちゃだよ、みゆは。

まあ、それでも普段は僕に遠慮しているのもわかってる。

なんたって僕はスペシャルなピンちゃんだものね。


 余談だけれど、僕は救急車がピーポーピーポー鳴くと必ず遠吠えするように心がけてるよ。

仲間を確認する合図なのさ。


それが僕、ぴんちゃんの毎日だよ。


挿絵(By みてみん)


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