表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
思うがままに生きるのはむずかしい  作者: たま13世
唯我独尊(ゆいがどくそん)の章
19/25

第19話玉石混交(ぎょくせきこうんこう)

着いて早々嫌になってきた。本当帰ろうかな。

「ごめんなさい、忘れてたの、何が起きても録画できるように回してたんだった」

そう言って本棚の本の隙間に隠しているあったカメラを止める。

「さてと、まあコラボの件は考えないでもないよ、でも僕になにかメリットあるのかい?」もう挨拶とか抜きだ。あえて聞いてみる。

「メリットねえ、ネコさんまーまーイイ男だからね、沙也加を好きにしてもいいよ、そこのおばさんより若いからいいでしょ?」

やば、シュリーの眉間にしわがよる音が聞こえそうな気がした。恐ろしくて振り返れない。しかし沙也加はぱっと見おとなしい感じの子なのにこんなことを言うとは。

「残念ながら俺たちは兄妹だから、そんな関係じゃないよ、君に対してそんなこと前提だと僕逮捕されるからね、更に言うと君には女としての魅力を全く感じないし。」

「エ~そんなあ。こんなナイスバディなのに?興味ないの?」

「ない」俺はあっさり言う。そりゃ、もてないし、縁もない。がそこいら辺に落ちてるものを拾って食うほど飢えてもない。

「じゃあ私からはなんにもないじゃん」少し悲しそうな表情になった、さすがに畳みかけすぎたか。

「ほか無いの?それじゃあ身もふたもないから、こちらからのお願いをいくつか聞いてくれないかな?」と俺は提案してみる。すると漫画の擬音である、まさしく”ぱああ”と笑顔になった。

「わかったわ、やっぱり私がほしいのね。今ここで脱いだらいいの」

な、なんなんだこいつは、まったくスルースキルが高くないと、めんどくさくてなかわないな、俺は無視して話を続ける

「ここへ来た目的でもあるんだけど、この間の動画で倒れた子のことを教えてほしいのと、交霊術をやっている最中にみんなが左手に握っていた物に、ついて教えてほしいんだ」

「なんだそんなこと?倒れたの私よ」これまたあっけらかんと言う

「君だったの?」動画はみんなお面つけてたからなあ

「うん、倒れてたのって2時間くらいだし、お医者さんはてんかんの発作かなって」

「そっか、気を失ってるときって夢かなんか見た?」俺は流れのままに聞きたかったことを確認する。

「なんにも」と答える。

一瞬目線が切れた。どうやら嘘を言っているようだ。まあ今はあえて突っ込まないがしかし、あんなちゃらけた感じなのに嘘をつくのが平気じゃないんだろうか。若さゆえかな。

「君を含めて交霊術をやった人に異変はない?」

「別に、なにも聞かないわ」

「噂では君のような感じで倒れたこが何人もいるって聞いたけど、それはデマかな」ほかの動画や噂ではそういった話が上がっていた。

「他はしらないわ。話題性があった方が再生伸びるとかそんなんじゃないの?」

まあ確かに。以外に冷静に分析できてるな。

「んじゃ、最後の質問。動画で見たんだけど、みんなで握ってたの球かな?あれはなに?魔除けかなにか?」俺は本題に切り込む。

「願いをかなえる本当に力のある御守りがあるってネットで流れてきたの」

うーんまるで雑誌の通販だな、彼女ができましたって奴、何故か札束の風呂に、埋まってるんだよな。

「しかしそんな怪しいものよく買ったね」

「買ってないわ、ただで貰えたのよ、ただしあなたの大切な何かと引き換えにってことだったけど」

大切な何かか。妖異とかとそういう取引をするのは危険だろうな。一体何を対価に取られてるんだろう。

「でも何にもなかったけどね?御利益も、今のところなし、しいていうなら猫さんと会えたことぐらいかな」なぜか質問の最中は沈んでいたか顔にちょっとだけ笑顔が戻った。

「何を差し出したか知らんけど、そりゃ対価に見合わないなあ、こんなおっさんに会うだけってのは」

「ほんと、そうね」とシュリー。今まで黙ってて初めて喋ったことがそれかい。

「じゃあ、そのお守りは今はどこにあるの?」

「なくなっちゃった」両手を上にあげて何も持ってないポーズをする。

「願いが叶うとなくなるんだって」

「へー、じゃあ沙也加さんは願いがかなったのかな?」

少し間をおいてから

「さあ、どうかしら。内緒」となぜか少し俯いて答えた。

これ以上は何も情報が得れそうにないので情報提供のお礼としてシュリーが勝手に俺を差し出した。俺はこの後沙也加と一緒に動画を撮るはめとなった。

数時間後俺は家に帰って、聞いていた球の入手先を検索した。

あっさりとサイトは見つかったが配布は終了しましたと書かれていた。

サイトのIPアドレスも海外のレンタルサーバーのものだったし、これで球に関しては情報が途切れた。いまだにはっきりとした能力も目的もわからない。ただ妖異がいる現場には《《ある》》というだけだ。

うーんとうなっている俺をみてシュリーが

「とりあえず現場百回というらしいしもう一度動画を見てみたらどう?」

またそのセリフ。刑事ドラマ見すぎだよ、とは思いつつ、あてもないので再度動画を見てみる。

何度か繰り返して見る、うーんやっぱりおかしなところはない。

「疲れた」そう言ってシュリーが伸びをする伸びすぎて箪笥に頭をぶつける。

その拍子に上から何か額に落ちてきた。

痛、と言って手にとったものは10円だった。こっくりさんにも10円を使ったなあと。昔親にお金をそういったことに使うとばちがあたるって言われたっけ。

「お金ちらばらせておくと金運落ちるよ」とシュリー

仮にも神様にそういわれると恐ろしい。

「俺が金運ないのはそういったことのせいなの?」

そうよ、っと言われたのでともかく小銭を集める。集めていてふと、違和感を感じた。

俺は慌ててもう一度動画を再生する、

「違和感の正体はここか」俺は動画を止めて拡大する

彼女たちの交霊術はこっくりさんタイプのものだった。

カメラのアングルは水平に撮っているのでテーブルの上は映っていないが何か違和感がある。動画を止めてまじまじとみる、違和感の正体それは、彼女たちの指先が、見えている。水平の画角なら指は10円を押さえるので指先は見えないはず。ということは彼女たちが使っているのはコインではないということになる、一体何を、使ってるんだ?

さらに指さきが比較的大きく映っているところで再生を止めてさらに拡大する。

どうやら小石?を使ってるっぽい


玉石混交ぎょくせきこうんこう

優れた物やつまらないものが混じっているようす


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ