第一章転生 第五話初代王と邪悪帝
「それから俺は貴族にうまれ」
「そこからは大体一緒だろ」
「多分な」
「でもまさかザドと会えるなんてな」
「俺も驚いたぜ」
「にしても前の世界と姿変わんねぇな」
「お前もな」
「ちがいねぇ」
俺もザドにすべてを話した
そして普通の暮らしをしたいことも
ザドは受け入れてくれた
話は終わり俺たちは晩ご飯を食べに行くことになった
「俺紹介したい場所があるからそこに行こうぜ」
「おお」
「じゃあ馬車に乗るか」
「僕そんなお金ないぞ」
「大丈夫俺の家は金持ちなんだ」
「そうか」
「いらっしゃい、って、あなたはナイト家の」
「ああ、ランブランゴー二まで」
「か、かしこまりました」
「てか、僕はないだろ」
「うっせ、普通は僕って言うんじゃねぇのか」
「言うやつはいるが、今のお前の喋り方だと僕の方が変だろ」
「そうか。やっぱり俺にするか」
「そうした方がいい」
「てか王都の馬車なんてお前金持ちなんだな」
「まあな、実は俺の家この国の五大貴族の一つナイト家に生まれたんだよ」
「すげえじゃん」
「まあな、紅蓮の方は?」
「俺はバーガン家」
「バーガン家って確か五大貴族の一つじゃねぇか」
「え?」
「知らなかったのか?」
「ああ」
「まじか」
「いや~そういやリサがなんか言ってたな~」
「リサって第一王女のリサか?」
「うんそれ」
「紅蓮もすげぇな」
「そういやさ、前の世界の名前で呼ぶのはかまわないけどいちようこっちの世界の名前も教えてくれよ」
「ああ、俺はエルドだ」
「エルドね、俺はイクスだ」
「全然かすってないな」
「お前もドだけじゃねぇか」
「まあな」
俺たちはランブランゴー二という場所に来て食事を食べた
ザドに制服で行こうぜと言われて制服で来たがここには偉そうな貴族が大勢いて私服で来なくてよかったと思った
俺たちは食事を終え解散した
俺は家に帰ってもやることがないので王都を歩くことにした
そして今俺は王都中心にある初代王の石像を見ていた
初代王は英雄と呼ばれているらしい
たしかこの世界を滅ぼそうとしていた邪悪帝エンドというやつと戦い勝ったからとか
正直みた感想はこれを見て何がいいのかわからなかったので帰ろうとすると黒髪ショートの女の子がいた
そしてなぜか話しかけられた
「あなたも初代王スタート様の石像を見に生きたのですか?」
「は、はい」
「すごいですよね初代王は」
「は、はあ」
「この世界を滅ぼうとしていた邪悪帝を倒しこの世界を救ってくれたんです」
「すごいですね~」
「ふふ、適当ですね、そういえば知っていますか?この初代王と邪悪帝は元は友人関係だったそうですよ」
「まじか」
「はいまじです」
「へ~じゃあ友達同士で戦ったのか、考えるとつらいな」
「はい、私もそう聞かされています」
「そう聞かされている?」
「はい、実は私邪悪帝の子孫なんです」
「え?」
「このことは内緒、ですよ」
「なぜ俺に?」
「あなたは一目見た時からなぜかこの人は信頼できそうだなって」
「へ~わかった、このことは内緒にする、それと言っては何だがたまにでいいんだがここでまた話さないか?」
「はい、かまいませんよ」
「ちなみに名前は?」
「私はエンジーナ・ジンです」
「エンジーナって呼んでもいいか?」
「はい」
「おけ、俺はイクス・バーガンよろしく」
「よろしくお願いします」
「じゃあそろそろ俺はまたな」
「はい、ではまた……転生者さん、ふふ」
俺は再び王都を歩き始めた
だが俺は地図が読めないらしい道に迷ってどうやら王都の端にある門壁まで来てしまった
俺はとりあえず道に迷ったので屋根に上った
屋根に上り遠くでいっぱい光っている方へ向かった
光に向かっていると一瞬黒服のローブを着ている奴らが見えた
俺は無視しようとしたが黒ローブの奴らはそうする気がなかったのだろう俺は囲まれた
「学園の生徒か貴様には悪いが私たちを見た以上ついてきてもらう」
「いやだと言ったら」
「無理やり連れていく」
「できるもんならやってみろ!」
「てこずらせんじゃねぇえ」
俺は五人に囲まれていた
一人は倒したが一人一人がまあまあ強かった
だから俺は剣を鞘にいれた
「なんだ降参か」
「ちげぇよ、感謝しろよ、、俺を本気にさせる実力」
「あ?何言ってんだお前」
俺はいつも通り前髪を書き上げこう言った
「さーてと喧嘩だ」
そこからは俺は相手を一人、また一人倒していった
「おらぁ!こんなもんかぁ!」
「なんだこいつ、強いぞ、がっ!」
「おい~な~にてこずってんだ」
「ヤ、ヤドさんあ、あいつが強くて」
「ほ~、さっき見たときもしかしたらと思ったがあれは上玉だな、けど上玉過ぎるがゆえにお前らじゃあいつには勝てねぇ、しょうがない俺が行くか」
「お、おねが」
「なに喋ってんだよ!?」
「ひっ!」
「おいおい、これ以上被害出んのはめんどいんだは」
「なんだお前、こいつらと違うな」
「わかるか」
「そういうのは敏感でね」
「じゃあ行くぞ小僧!らぁ!」
俺はそいつの一振りを避け右足で奴の足を蹴った
だが奴は笑い俺の右足は折れた
そして俺は地面に倒れこみ奴は俺の顔面を踏もうとしていた
俺は危機一髪で避け俺は魔力を右足に集中し無理やり立った
そして一歩下がった
だがそれがいけなかった
俺は右足に気に取られ背後にいるもう一人の存在に気が付くのが少し遅れた
気が付いたころには剣は振り下ろされる直前だった
俺は右腕に全魔力を集中しその剣を防いだ
しかしその直後背後から刺されて俺は倒れた
目が覚めると俺はベッドと鎖につながれていていた
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