表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝説の狩人  作者: 炭酸ガエル
1章 大森林の主
9/142

1級ハンターたちの企み

 薬草を取りに行っているハンターたちがの一人が目を開けて言った。


「奥の方まで迷わず進んでるな。本当に王獣種の討伐にきてるんじゃないのか?」


「じゃあ薬草取り終わったら俺らが王獣種の討伐に行っちゃう?俺らももうすぐ幻級ハンターになるしここらで大きな功績作っとかない?」


 メンバーの誰かがそんなことを言い始めた。実際に討伐できたとしても規定違反で最悪ハンターの資格を剥奪されることすらある危険な行為なのだがここで止めるものはいなかった。なぜなら彼らは歴代でもかなり早いペースで階級を上げている。それが彼らの自信に繋がっているのだ。


「よし、もう少し先に行けば薬草の群生地に着くからそこで採取を済ませたら討伐に行くか。薬草は後衛のやつらに任せて前衛職のやつらで対処しよう。どうせ王獣種といってもあんなオレらより年下みたいなやつが倒せるんだ。オレらでもいけるさ」


 リーダーの男ががそう宣言した。彼はこのメンバーの中で最年長であり、ハンター歴も長い。なのでそこそこノウハウもあるので少し自信過剰な部分はあるがパーティメンバーには一目置かれている。そのリーダーがそう決めたならそれに従えばいい。そう思考が固定されえているのだ。この考えはハンターとしてはよくない。何が起きるかわからない自然の中で人よりも大きな体を持つモンスターと戦うのだ、しっかりと作戦を立ててその中でイレギュラーなことが起きたときは臨機応変に対応することが求められる。考えることを放棄してはならないのだ。そんなハンターの常識を完全に忘れた彼らに怪しい影が近づいていた。

 1級ハンターたちは薬草を取り終えた。そこそこの数を採取したのでこれで少ないということはないだろうと判断し彼らは王獣種の討伐へ向けて森の奥に向かい歩き出した。


「どーします?俺らが王獣種を討伐しちゃったら。王獣種の討伐可能階級が1級になったりして」


 へらへらしながら一人がそういいながら歩いていた。


「そうしたらオレらが強かっただけといって幻級に上げてもらうだけさ。他の1級とは格がちげぇんだ。討伐可能階級を1級に落とすことはないだろう。そのくらいはハンター組合のお偉いさん方もわかっていると思うぞ」

 リーダーは討伐階級を下げることはないとわかっている。しかし自身が負けることを一切考えていない。自身があることはハンターにとっていいことではある。しかし、過剰になってはいけないのだ。それが身を滅ぼすのだから。


「全員前方警戒!キングルフが接近!1頭のみなので群れではないようです!」


 ハルを監視していた魔法師が大獣種を発見した。そこそこ離れてはいるがモンスターは完全にこちらの気配を掴んで真っすぐ向かっていた。


「大獣種か。準備運動にはちょうどいい相手だな」


 キングルフのことはもちろん知っている。自分が初めて倒した大獣種である。1人ではなかったがそれでも少ないまだ2級であった頃に倒したのだ。しかし、幻級の付き人をしていたときに出会ってそこで倒したのだ。このような状況だったのでこのリーダーが大きな顔すること自体意味が分からないのだが今は自分がパーティを率いる立場になっているので少し気が大きくなっていた。


「魔法師たちは肉体強化魔法を前衛の者にかけろ。魔法攻撃はしていいぞ。どうせここで倒すのだ」


 倒せば魔法を学習しないので問題ない。そう判断して魔法攻撃を許可した。しかしその判断が後々かなりまずい状況を作り出してしまうのだが彼がそれを知ることはない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ