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伝説の狩人  作者: 炭酸ガエル
ハンターの宴
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顔合わせ

「やあみんな、久しぶりだね。今日は新たに神級ハンターになった者を紹介しようと思ってこの場を作らせてもらったよ。詳しいことは明日の会議で話すよ。


 アランが簡単に挨拶をし、そのままマークの紹介に入った。


「彼の名前はマーク。つい先日、大森林にて猪系統モンスターの王獣種を討伐した者だ。その功績を認め神級ハンターに昇級した。マーク君、君からもなにかあるかな」


 マークは顔をあげ、アランが立っていたところに歩き出す。神級ハンターたちの前に立ち、話し始めた。


「こんにちは。僕の名前はマーク。先日神級ハンターになりました。よろしくお願いします」


 マークは簡単に挨拶を終わりにした。そしてまたアランが話を進めていく。


「彼の立ち位置は今の神級とは別の物になる。君たちは人前に姿を現すことなく依頼を完遂してきた。それは君たちが神級になった経緯をもとにそのような形にしたんだ」


 今まで神級になった者たちはマーブを除いて他がソロで神級まで上り詰めた。マーブは野良としてパーティに入ったりしていたので除外したが本質はソロである。しかし、マークは見習いから2級になった段階でパーティを組み、依頼をこなしていた。そこが明確に今までの神級ハンターとは違う点であった。そもそもマークの在り方がハンターとしては正しい。ソロでは受けれる依頼が限られているし、討伐も複数人いたほうが楽なのだ。だからこそ今までの神級ハンターは秘匿されていた。


「マーク君は一からパーティを組んで幻級ハンターまで上り詰め、味方を逃がすために王獣種と戦った。その結果勝ち、今ここにいる。なので神級になっても今までのパーティを解散せずにそちらで行動を取ってもらうことになる。そして組合が出す依頼を複数回遂行したらパーティ全員を神級に昇級させる」


 マークは聞いていなかったことをアランが話し始めたので内心驚いていたがそれを表情に出すことはなかった。


「そして、パーティが全員神級ハンターになったら神級という階級を公表する。今までの方法での神級昇級では無理をする者が現れるかもしれないからね。その時点で神級への昇格条件も出すつもりだ。もちろん、パーティの実力も見ながらになるから昇格試験に受けれるものが現れるかすら怪しいけどそれくらいにしとかないとハンターたちがいなくなってしまうからね。ここまでで質問がある人は?」


 誰も返事しない。アランはそれを肯定と取って話を続けた。


「それじゃあこれで神級についての話は終わりにしよう。マーク君はみんなのことを知らない。もちろん君たちもマーク君のことを知らないだろうから話しながら彼の人となりを覚えていってくれ」


「よろしくお願いします!神級ハンターとして以前よりも気を引き締めていきたいと思います」


 マークが再びハルたちに挨拶をして顔合わせを終わりにした。ここ、ハンター組合本部にはハンター用の宿が用意されている。各国の支部からハンターが集まるので人が多く集まる。昇級試験はここでしかできないので仕方がないのだがそのために宿が用意してある。基本的にはパーティ単位の大部屋で男女は分かれている。神級ハンターたちは全員が一人部屋だ。マークはフィスティリアに拠点を置いているので宿には泊らずそのまま会議室を後にした。


「それでみんな。彼はどうだった?」


 アランは神級ハンターにマークのことを聞いてみた。まずは筆頭であるハルからだ。その後にジットが続く。


「俺はいいと思うぞ。体はほぼ完成されているし、魔法も必要最低限使えるようだしな。あとは経験だろう」


「完成されている?ハルよ、それはだいぶ甘い評価じゃないか?俺からすればまだまだ足りない」


「それはあんたが武器使わないからだろ。マークは大剣を背負っていただろ。それをしっかり使える技量と力があるんだ。問題ない」


 ハルとジットの意見を聞き他の神級も意見を言い始めた。


「魔法に関しては本当に最低限って感じね。パーティに魔法師でもいるんでしょう。だからそこまで育っていない。まあ育ったとしてもそこまで強くならないと思うけど」


「あの大きさの大剣を使うにはまだ力が足りない気がするな。まあ十分に扱えているからこそ王獣種の討伐なのだろうがそれでもここにいる連中は無傷でそれをするぞ」


 マーブとヴィノがそれぞれの意見を述べる。魔法についてしか述べないマーブもそうだがヴィノもジットと同じ考えらしい。ロドルとアリエスは未だ黙っている。そこのアランは声をかけた。


「アリエス君、ロドル君はどう思う?」


「私はいいと思うわよ。これからの新しいモデルケースとして神級になるということでしょ?それでいいじゃない」


「モデルケースというわけではないけどあながち間違いでもないね。これから幻級ハンターたちは神級を目指して精進していくと思うよ」


「俺もあまり気にしていない。俺は俺が強くなることに心血を注いでいる。正直、他の者のことはあまり興味がない」


「そうか。貴重な意見ありがとう。神級昇級試験についても今後聞くかもしれないから頼むよ」


「そうだ、会長。これの後で話があるから時間を作ってもらえるか?」


「いいよ。それじゃあこの辺で解散にしますか。明日も同じくらいに始めようと思うから集合をよろしく」


 アランがそう話して解散になった。各人が会議室を出ていく。そしてハルも出ていこうとしたときにジットとヴィノに声を掛けられこの後三人で食事をすることになった。

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