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伝説の狩人  作者: 炭酸ガエル
ハンターの宴
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神級ハンター集結

 フィスティリアにあるハンター組合本部に神級ハンターが集まりだす。それに職員たちは慌ただしい作業になっていた。幻級ハンターであればここまで慌てることはない。各ハンター組合に専属の幻級ハンターのパーティがいるからだ。神級ハンターは専属というものが無くなり、動きもすべて各人に任される。そのため神級ハンターは探すのが困難なのだ。それでも数人を除いて行動範囲がある程度決まっているのが救いだろうか。

 

 初めに来たのはまさかのアリエスであった。彼女はハンター証を見せて組合の奥に入っていく。それを組合に来ていたハンターたちが噂をしていた。そしてその後に来るのは今回神級になったマークである。今回はパーティメンバーは連れておらず一人で来たようだ。アランには連れてきてくれても構わないと言われていたのだが自分ですら一人しか見たことがないのだ。そのようなところに昇級していないメンバーを連れてくることはしなかった。マークにはアラン自ら迎えに来て神級が集まる部屋とは違うところに案内する。


「今回は君のお披露目も兼ねているからね。別室から僕が連れていく形にしようと思っているよ。もうだいたいの人がこの街についているから今日は軽い顔合わせかな。明日にまた会議を改めてしっかりしようと思っているよ」


「わかりました。なかなか緊張しますね。今まではパーティのみんなと昇級していたので」


「大丈夫。癖の強い者は多いけど決して悪い奴らじゃないから。僕が選んだから間違いないよ」


「はい」


 かなり緊張していたマークにアランは優しく声をかけた。そうしているうちにも続々と集まってくる神級ハンターたち。次に来たのはハル、マーブ、ヴィノの三人組だ。マーブ以外の二人は基本ソロなので職員たちは少し驚いていたがハンター証を見せ入っていった。次に来たのはロドル。無言のままハンター証だけ見せて奥に入っていった。最後に来たのはジットだった。彼も無言のまま奥に入っていく。こうして現在神級として活動しているハンターが一堂に会した。


 ハルが扉を開くとそこにはアリエスが座っている。


「あら、ハルじゃない。ヴィノもマーブもいるじゃないの。今回は三人で来たの?」


「二人とも大森林にいたんだ。どうせ一緒の場所に行くんだ。一緒にくるだろう」


「久しいな」


「アリエスさん、お久しぶり~」


 三人は空いている席に着く。基本的に神級の者たちは席が決まっている。決められているわけではなく雰囲気で決まった席があるのだ。全員がそこに着いていく。ヴィノとハルは席が近いので話しながら待っていると扉が開く。ロドルが入ってきた。そして席に着く前にハルに近づいてくる。


「ハルよ、久しいな。聞きたいことがあるのだがいいか」


「久しぶり。いいよ。何が聞きたい」


 ロドルはシーノスであったことをハルに話す。眷属になることに伴うメリット、デメリット。ロドルが一番気になっている強さについても聞いてくる。ハルはロドルから神獣種の話が出るとは思っておらず少し驚いていた。


「なるほどな。まず、確実に強くはなると思うぞ。純粋な魔力量が増える。眷属魔法をかけた神獣種の技量にもよるらしいが魔法の操作も感覚が掴みやすくなるらしい。魔法は元々モンスターの魔力核の研究によってできたものだからな。俺たちは考えて使ってそれを感覚にしていくがモンスターは元々感覚でしている。感覚をつかみやすくなると思ってくれていい」


「ふむ。これ以上強さを求めるのならばそれも視野に入れる必要がありそうだな」


「アランには言っとけよ。俺、ダリノクスの組合長に言って伝えてもらったからその後の追及めんどくさかったぞ」


「もちろん報告はするつもりでいる。今回はそれも含めてここに来ている」


「それならいいが。それに俺だけじゃなくアリエスも聞いてみるといいんじゃないのか。俺とは違う神獣種の眷属だから少し意見が違うところもあるだろうしな」


「そうしよう」


 そしてロドルはアリエスの方に話に言った。アリエスは面倒くさそうな顔をしているが教えているらしい。またもや扉が開く。ここに来るものは残り二人。ジットと新人のマークだ。アランのことだからマークは最後にアランが伴って連れてくると予想している。なので今ここに来るのは一人だけだ。扉の方を見るとそこにはジットが立っている。他の神級の空気が変わる。現在はハルが筆頭ハンターをしているがそれまでジットだったのだ。ここにいるメンツの中でハルが最後に神級になっている。なので全員がジットが筆頭ハンターをしていた時代を知っているのだ。ジットは静かに席に着く。それを見たハルは席を立ち、ジットに話しかけに言った。


「久しぶり。今回は珍しいもの持ってきた?」


「ハルか。久しぶりだな。今回は小さい村にすべて寄付してきたから無い。お雨はもう俺よりも強いのだから自分で探せばいいだろう」


「いや、今は大森林でいいかな。人じゃなくなったし今人族で最強は間違いなくあんただよ」


 ハルがあまりにも軽く言うのでジットは聞き逃しそうになってハルの顔を二度見した。


「人じゃなくなった?どういうことだ」


 大森林での王獣種との戦闘、そしてリルからの勧誘を経て眷属になったことの説明をした。証拠として頭に生えた耳を見せる。


「なるほどな。変わったとしても神級ハンター筆頭はハル、お前だ。俺はもう面倒ごとはごめんだからな。今のように世界中を旅しながら狩りをして、自身を鍛える方が向いている」


「筆頭ハンターと言っても俺はそんなに仕事してないぞ?いろんな国を回ってるやつが神級の中だけで二人もいるんだからな。減らしてくれて感謝してるよ」


 ジットはハルが眷属になっていても他の神級ハンターと同様に変えることはなかった。ジットは神級になりたての時のハルにいろいろと教えていた。その関係もあるのだろう。


「じゃあそろそろアランが新人連れてくると思うから席に戻るわ」


「ああ。今回はどのような者がなったのか気になってきたな」


 ハルが席に戻り、ロドルもアリエスとの話を終わらせ席に着く。そしてその時が来た。扉が開き、最初にアランが入ってくる。その後ろには今回神級ハンターに昇級したマークがいたのだった。


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