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伝説の狩人  作者: 炭酸ガエル
ハンターの宴
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ハンター組合へ出発

 マーブは新調した杖を使いリルと摸擬戦形式の訓練をし続けていた。そして、ハルもドーボンやエミー、ヴィノとともに自身の武器である狙撃銃を改良していた。数日が過ぎ、ついにハンター組合に行くことになる。


「それじゃあ行ってくる」


「はい。言わなくても平気だとは思いますが気を付けて」


 ハルとリルは軽く会話をして、大森林をマーブとヴィノとともに出る。たどり着くまで数週間の道のりに三人はだるさもありつつ久しぶりに会う神級ハンターたちの成長も気になりながら進んでいった。




 豪雨林ではアリエスが旅の準備をしていた。最初は豪雨林ではなく、自身の研究所にいることが多かったが研究所を豪雨林に移して以降は彼女の活動範囲は豪雨林のみになっていた。


「それじゃあ私は組合に行ってくるわね」


「なにかお土産よろしくね?」


 アリエスにちゃっかりお土産を要求するスクリス。それに笑って応え、豪雨林を後にする。豪雨林は足元が悪く、歩いて進むには多少面倒くさい土地なので幻獣種の背中に乗って豪雨林の端まで進んでいく。


「それじゃあよろしくね」


「はい」


 眷属であり格は同じである。それでも人族でありながら神級に到達していたアリエスはハルと同じく幻獣種よりも強くなっている。実質的に神蛇の眷属筆頭なので他の幻獣種は立場をわきまえて接している。




 ロドルは修行していたシーノスからは既に出ていた。今はオシーアの領域にである神海(しんかい)にいる。ここでも数奇な出会いを果たしていたのだ。ここに出た王獣種の海竜と戦闘しているとそこに幻獣種が現れたのだ。彼は戦ったことのない海という場所で少し苦戦していた。彼は氷魔法を器用に使い海に立っている。海面に足がつくときに魔法を使って足場を形成していた。そして王獣種をどのように倒そうか考えていると王獣種よりも巨大なモンスターが現れた。それがオシーアの眷属である幻獣種だ。魚類のような形をした幻獣種で、オシーアから王獣種の討伐、または仲間に引き入れるようにと言われてこの場にやってきたのだ。ロドルの魔力は感じ取っていたのでそれをオシーアに聞くと

『どっちが勝っても構わない。勝った方を連れて来い』と言われたのだ。面倒だと思いつつ戦闘を眺めていると背の低い人族の男が海竜を切り刻んだ。幻獣種はそれを見てロドルに話しかけることにした。


「私は、海神龍オシーアの眷属であるジャーシャというものである。貴殿は何という者だ?」


 いきなり王獣種よりも大きいモンスターが話しかけてきたのでロドルは少し驚く。それでも表情に出たのは眉が動いた程度なのでほとんど出てはいないのだが。


「俺はロドルだ。ハンターをしている。俺の倒したこの王獣種の魔力核は回収してもいいのか?君の主の領域なのだろう?」


「問題ない。勝ったものが負けたものから奪う。それが自然の摂理であるからな」


「それでは遠慮なく頂くぞ」


 こうしてロドルは魔力核を手に入れマジックバッグに入れ、食べられそうな部位も取って入れていく。そして終わるとジャーシャがロドルに問う。


「今から少し時間をいただけるか?我が主がおぬしに会いたいようなのだ」


「今はまだ余裕がある。少しなら平気だ」


 こうして他の眷属になっていないハンターと神獣種であるオシーアが邂逅しようとしていた。




 ジットは雪山から帰り、雪山のふもとにある小さな村にいた。ここにはハンター組合支部もない本当に小さな村だがそこの住民はジットにすごく優しく接していた。小さい村で子供たちも大きくなると出て行ってしまい老人しか残らない。数年に一度のペースで帰ってくるがそれでもジットくらいの人族は稀なのだ。話しながら食事をしているとハンター組合の職員の一人がこの村にやってきた。


「あ!ジットさん!やっと見つけましたよ。会長からの書状です。読んでから破棄してください」


「わかった」


 短く返事し、封筒を開け目を通す。そして読み終わったと同時に焚火の中に書状を投げ込み、残りの飯をかき込んだ。そしてこの村の村長に挨拶する。


「俺の所属している組織のボスから招集がかかった。行くことにする。短い間だったが世話になった」


「そうですか…。さみしくなりますな。いつでも用意しておくのでまたいらしてください」


「ああ。それでは。行くぞ」


 ここまで来てくれた職員は慌てて村長らしき人物に会釈し、ジットについて行く。


「久しぶりの神級ハンター会議か。神獣種の復活と新たな神級ハンターか。これからの戦闘が楽しみだ」


「ジットさん!?復活した神獣種はいいですけど神級ハンターは仲間ですよ!?」


「そうだな。しかし、仲間になる力があるのかそれは見させてもらうぞ」


 ジットはハルが神級ハンター筆頭になる前まで筆頭をしていた人物であり、人族である。古代人種や人族と古代人種のハーフが多い中、ここ十年は人族が筆頭をしているのだ。今はハルだがハルが人族で無くなった今、彼が人族最強である。その彼が修行のため来ていた雪山を離れ、ついにハンター組合に向かい始めた。こうして少しずつ会議が近づいていった。

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