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伝説の狩人  作者: 炭酸ガエル
ハンターの宴
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ヴィノの出発と目的地

 ヴィノは準備を済ませ、家を出た。向かうのはまずダリノクスである。神級ハンターの会議があるのはフィスティリアであるがマグノリアからはダリノクスを経由することになる。そしてそこにはヴィノの知り合いの神級ハンターであるハルが住んでいるのだ。そのハルと会議に向かうためにダリノクスを目指して進み始める。


「ハルのやつ、元気にしてるかな」


 仲はいいが会う頻度が高いわけではない。神級同士で言うならば高い方だがそれでも一年に数回会ったら多い方だ。二人とも自分のことを優先するタイプなのでダリノクスに向かってハルがいなくてもそうかくらいで終わるだろう。




 大森林で、ハルはリルに稽古をつけていた。刀の扱いはもうほぼマスターしている。昔の戦闘狂だったころを思い出すかのように戦闘の勘を取り戻していった。今では魔法無しでハルに数回に一回勝てるくらいにはなってきた。そしてマーブへ魔法について教えているので今のリルは過去に劣らないくらいの強さを持っているだろう。


「今日はこの辺で終わりにしよう」


「わかりました。ありがとうハル」


 こうして二人の稽古に時間は終わった。そして朝食を食べ、その後からマーブへの魔法指南が始まった。指南と言っても基本的には戦闘ベースで教えている。リルの使う魔法をマーブが見ることに意味があるのだ。どの魔法がどの状況で使われるかを身をもって体験する。そしてマーブには魔眼がある。魔眼で魔法の使い方はわかるのであとは魔力の調整だけになる。このような方法でマーブも急速に成長していった。そしてその間、リルは魔法を使いながらマーブの魔眼の観察を怠らない。リルは魔眼について理解し始めているのでもうすぐ解決することができるだろう。マーブとリルの二人の訓練を見ながらハルはドーボンとエミーとともに自身の武器の整備をしていた。リルの居住区の警備をしている幻獣種が慌ててハルの方へ向かってくる。


「ハル様!強大な力を持ったドワーフが大森林に入ってきました!どうしますか?」


「それはモンスターか?それとも人類種か?」


「ドワーフです!」


 ダリノクスにドワーフはかなり珍しい。ここは人族が大多数を占めており、ドーボンやエミーなどの古代人種がここに住むことは珍しいのだ。しかし、ドワーフならばハンターであろう。ハルは無視で平気だと伝えた。


「それにしてもドワーフか。かなり珍しいな。この国は特に気になりそうな資源はなかったはずだがハンター一本のドワーフなのか?」


「さあな。でもこの森にすぐに来るってことはそれなりの実力があるってことだな。しかも眷属の慌てようをみるに…まさか!」


 ドーボンは思い立ったかのようにハルの方を見る。ハルはそれを見てある人物のことが思い出された。


「ヴィノか…?」


「もしかするとだがな。あいつもなかなか読めないやつだ。急にここにきても俺は驚かないぜ」


「それなら俺が迎えに行った方がよさそうだな。どうせ神級ハンター会議のついでで寄ったんだろう。少し行ってくる」


「おう。行ってこい」


「リル、マーブ。少し友人がこの森に来たようだから少し会ってくる。多分ここまで案内すると思う」


 戦闘中でマーブは返事する余裕がない。しかしリルはハルの方を見てうなずいた。流石に話すほどの暇はないようだ。そしてハルは反応があったという方向に向かい走り出す。彼ほどの実力ならばこの森でも平気だろうが結構マイペースなので適当に帰ってしまうことも考えられるので少し急ぐことにした。




 ヴィノはファキングを狩りながら進んでいた。ハルへの手見上げにしようと思っていたのだ。この前にハルの家に行ったとき、ハルはいなかった。そしてドーボンの家にも行ってみたがドーボン、エミー二人ともいなかった。なので大森林で狩りをしながら時間を潰そうと考えたのだ。幻級までは自由に狩りをすることができない。依頼に沿ったものしかできないのだが神級になると自由に狩ることができる。しかし、生態系が変わりかねない狩猟は厳罰がある。そしてその区別がつかない者は神級になっていないのだ。十分な量のファキングを狩ったヴィノは帰ろうとしたときにその声は聞こえてきた。


「おい!ヴィノ!」


「よぉ。久しぶりだな、ハル」


 こうしてハルとヴィノは再会を果たした。ハルはヴィノに現在の状況を話し始めた。


「じゃあもうあそこには住んでいないんだな。今度から尋ねるときは大森林に来ることにしよう」


「そうしてくれ。この速度で走っていれば一日かからず着くよ」


 二人の速度は以上に速い。普通ならこのような世間話をしながら進むことはできないだろう。二人とも魔法で肉体強化を使用して走っているのだ。


「それにしてもそのハンマー。新調したのか」


「ああ。着いたら詳しく見せる。ドーボンの野郎にも見せたいしな」


「喧嘩はしないでくれよ」


 ヴィノとドーボンは仲がいいので喧嘩はしないのだが二人とも鍛冶師である。お互いに譲れない部分があるのだろう。そのことを考えるとハルは少し億劫になる。普段は仲がいいが武器のこととなると二人とも熱くなるのだ。そして二人とも武器製作のアプローチ方法が違うので勉強になると言いながら話している。喧嘩し始めそうになるとエミーが止めるのでハルはそれに期待しながら大森林にある家に進んでいく。

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