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伝説の狩人  作者: 炭酸ガエル
1章 大森林の主
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森の中の野営地

 奥に進んで1個目の野営地に着いた。この野営地は過去のハンターたちが作ったものであり簡素ではあるが必要なものは揃っており意外と過ごしやすいものになっている。大獣種の遭遇もあったが普段はあのような大物は存在はしない。なので必要最低限のものは揃っているのである。もっと奥に進んだところにある野営地は本当にただの空き地というものが増えていく。これは物資を森の奥地に運ぶことが大変であるということとそれほど奥に進めるハンターならば何にもなくても野営自体はできるので必要がないという理由もある。そしてハルは最低限揃っているこの野営地をあまり使っていなかったので少しの感動すらあった。


「流石にまだ森の序盤って感じだな。これなら物資を節約できる」


 慣れた手つきで来る道中で狩ったファピングを解体していく。マジックリュックには調味料なども入れてきているので味付けもするという豪華な食事だ。普通のハンターはマジックリュックの容量の関係でただ焼いただけということも多い。料理がほぼ完成しこれから食べ始めようとしたところで森の外で見たハンターたちが同じ野営地に到着した。


「なんでこんな浅いところであんな大型のモンスターがいるんだ!ふざけるなよ!」


「王獣種が出たってマジだったんだな。組合にはあまり行かないから信じてなかったんだが本当みたいだな」


 なぜ嘘だと思っていったのかとハルは作った料理を食べながら聞いていた。そもそも嘘ならここに俺がいるわけない。まあそれはわからなくて仕方ないがハンターが組合を信じないでどうするんだ、それだから幻級ハンターになれないんじゃないのか。と見知らぬハンターたちを見ながら思っていた。そんなことを考えながら飯を食べていったハルに1人のハンターが話しかけてきた。


「あんた1人でこんなとこで何してんだ?今は規制がされているはずだが?」


「俺は組合の依頼で王獣種の討伐に来ている。1人なのは俺にはそれが認められているからだ。あんたらがどんな手を使ってここにきているのか知らないがさっさとやることして俺の邪魔をしないように帰ってくれ、そっちの状況を見るにこれ以上奥に入るのは勧めないけどな。下手すると何人か死ぬぞ?」


「1人で王獣種の討伐だぁ?何寝言言ってやがんだ、王獣種はオレらよりも上のランクである幻級ハンターが相手にしなきゃならんレベルの怪物だぞ?あんたにゃ荷が重い気がするがね。それになぜあんたにそんなことを言われなきゃならんのだ、オレたちはこの程度で死ぬようなハンターじゃないんだよ」


 アドバイスしたつもりなんだがなぁ…と思いながらハルは特殊依頼用のペンダントを見せた。


「まああんたらがそれでいいなら俺もこれ以上何か言うつもりもないよ。お互い安全に帰れたらいいな。あと依頼は本当だぞ?これがその証明だ」


 このペンダントは一時的に規制が入っている場所へ立ち入るための許可証のようなものだ。本来これがなければここには入れないのだが彼らは依頼主の金の力で入っているらしい。あとで組合長に報告だなと思い、どのように言ってやろうと考え始めた。


「確かに本物だな。まあ今回の王獣種の威力偵察みたいなもんか、つまりお前は捨て駒だよ。はっはっは!」


 都合よく解釈しそのまま笑いながら去っていった。なんなんだと思いながらも料理が冷めないうちに食べようと思いなおし残りを食べた。

 簡単なテントが数個あるのでその一つを使い、明日の予定を考えながらハルは睡眠に入った。


「あんなやつに依頼とは組合長も人が悪いな。どう見てもオレより年下だし確実に捨て駒だな。まあオレらには関係ないことだしこの森の様子もおかしいから依頼の薬草を採取して帰るとするか」


 彼らはただの薬草採取だといい、慢心していた。彼らにはこの森での経験も少なからずあったためそれも関係しているのだろう。しかし、今は平時ではない。獣種の王者といわれる王獣種が生まれているのだから。

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