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伝説の狩人  作者: 炭酸ガエル
1章 大森林の主
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これからのこと

 ドーボンの家に帰ってきてリルがハルを迎えた。別れたときにはつけていなかった刀がリルの腰に見える。ハルのものよりも短い刀だ。明らかにリル用に作られているようなその風貌はハルの切絶を彷彿とさせる。


「それはドーボンが作ったのか?」


「はい、私用の刀で銘を風切といいます。かなり私の要望を聞いてもらいました。それなので感触はかなりいいです」


 ハルの刀である切絶と同じブラックメタルを使用し魔法を多く使用するリルにぴったりな刀であろう。リルは元々武器を使わないで戦っていてここ数千年は戦闘行為すらしていないということなのでリルはかなり腕がなまっていると言っていた。そもそも神獣種であり自然界に敵はいない。唯一戦うとすれば同じ神獣種ではあるが彼らは基本的に戦闘を行わないのでハルが刀の扱いも含めて戦闘を教えることになった。


「ハルよぉ、お前が刀の使い方を教えてやんな。俺には作れても扱いはお前のほうがはるかに上手いからな」


「ああ」


 ハルはドーボンの家に着く前、リルと大森林を抜けるときにそのような話をすでにしていたのでここは何も言わずすると答えた。リルの戦闘力は自分よりも高いだろうとハルは考えている。しかしブランクがかなりあり人型での戦闘も魔法のみで今までしていたらしい。だがらこそ刀の戦闘に興味が出たらしい。人型の戦闘でしかも近接戦闘。普通であればビビってしてしまう場面ではあるのだがリルは元々モンスターであり戦闘においては本能的にしてきているものなのでそのような場面でも平気なのである。




 数日間、ハルはリルに刀での戦闘を教えていた。リルは戦闘の伸びが著しい。やはりモンスターである。戦闘のノウハウはすぐに覚えて剣術のみの戦闘力は既に幻級ハンターに匹敵していた。魔法を絡めればハルと同じ神級に並ぶか超えている。ハルと同等の戦闘能力であるがこれはハルがすごいだけである。古代人種になったとはいえそれでも人の枠からはまだ出れていない。それでリルの高速戦闘について行って刀では技術でいなしている。これは現存の人族ではハルにしかできないことである。日課の朝稽古を終わらせ朝食になりそこでハルはドーボンたちにこれからのことについて話し合っていた。


「二人とも眷属になったとはいえ俺のように外見に何か発現したわけではないだろう?俺は大森林のリルの家に住むことにしたが二人はどうする?仕事もあるだろ?」


 ハルのようにある程度自由になったハンターではなくドーボンは鍛冶師、エミーは付与の仕事がある。二人に仕事を頼んでいるハンターはみんなベテランでありハルのことも知っているものが多い。その中で大森林に住居を移すと仕事に支障が出るのでハルはそこが気になっている。


「あぁ、それに関しちゃ問題ないぜ。ハルが組合に行った後にいつも頼んでくれるやつらには伝えた。リル様にもちゃんと許可を得てな。それで森に移ることにしたよ。そこでも鍛冶仕事はできるし俺のとこに来るハンターは全員が幻級以上だ。大森林の最奥まで来れるようになれと伝えたらやる気になってたよ」


「私も問題ないわね。元々仕事はハル君がほとんどだったし。夫の仕事の手伝いがあるけれどそれも夫が受けた依頼だから私主導じゃないし」


 二人とももう準備していたらしい。早いものだ。これは二人とも元ハンターの決断の早さが出ていた。元同業の者たちをあおるやり方もハンターそのものだ。


「それじゃあ引っ越しの準備をしないとだな。持っていくものと置いていくものを考えておいてくれ。いくらマジックリュックでも全部は持っていけないからな」


「それに関しては問題ありません、私の眷属たちを人が入らないルートを選んできてもらっています。彼らにも荷物を持って行ってもらいましょう」


 これで荷物問題も解決した。ハルはドーボンの家の周りで大森林のルートを確認して人に会わない時間帯も確認した。これで人に遭遇することもないだろう。大森林に帰ったらリルが話していた神獣種の会合に向かう。これはリルとハルの二人で行くらしい。場所は世界樹がある砂海らしい。そこには空神龍が住んでいるらしい。そしてそこが今いる神獣種の領域のちょうど真ん中らしい。そのような決め方でいいのかとハルは思ったが神獣種は長い時を生きているのでめんどうくさいが勝ったとリルは言っていた。そのようなものかと思いながら引っ越しの準備をこなしていった。

これで一章は終わりです。次回からは二章になると思うのでよろしくお願いします。

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