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伝説の狩人  作者: 炭酸ガエル
1章 大森林の主
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毒沼の決着

 いまだに毒の沼にしているファキングに対してハルはこのこの環境を変えてしまおうという結論に至った。地面に刀を突き立てて魔力を刀に込める。キングルフを倒した時のように込めていくが違いがあり、それは属性付きの魔力を流しているかどうかだ。今回は火属性の魔力を流していく。黒く美しい刀に血管のように赤いラインが出来ていきそれは生きているかのように脈動している。突き立てた地面から炎があふれ出してくる。それは土をも溶かし灼熱の大地を築いていく。それはさながら火山地帯の溶岩の川のようだ。この黒刀の素材はブラックメタルといい、魔石とは違いこの鉱石には属性が存在しない。しかし、魔力との親和性が高く各属性の魔力を流すことでその属性を使うことができる。元々その属性を使えない人が使えるようにするための鉱石が魔石なので複数属性を使える者はそもそも魔石が必要ない。ならばみんなこの切絶のようなブラックメタルを素材にした武器を使えばいいと思うがそう上手くはいかない。この鉱石は火山地帯の奥で長期間高温で成熟する必要がある。そしてそこに取りに行ける人は幻級でも一握りしかいないので基本的に採掘してきたものが自分の武器に加工する。売りに出されたとしても高価すぎて結局幻級以上のハンターか貴族などの金持ちしか購入ができない。そしてハルの切絶のやばいところはブラックメタルのみで作られているところだ。採掘量が少ないため複数の鉱石を混ぜて作るのだ。なのでこの黒刀は魔法の許容量が他の武器より段違いに多いのでこのような魔法を行使できているのだ。


「さあ、お前の毒と俺の溶岩。どっちが強いかな」


 ファキングは未だ毒を生成し沼を作っていくがハルがそれを溶岩で潰していく。毒は溶岩に当たった瞬間に蒸発し大気中に出た毒素も燃え尽くしていく。この時点で魔法の優劣は決まった。切絶を地面から引き抜きまるで生きているかのように脈動しているそれをそのままファキングに向けて走り出した。それを見たファキングは回避行動に入る。そこへハルが一閃。黒刀はファキングに届かなかった。しかし、ハルは気にしていない。


「もう終わりだよ」


 ハルは静かにそう告げた。ファキングは何食わぬ顔で突進してきたが横腹から炎が噴き出した。そしてもだえ苦しみながらその場に倒れ伏す。ファキングが動かなくなった後にハルは討伐確認を行い魔力核を抜き取る。この時に魔力で手と魔力核の間に層を作る。そうしないと毒が手を溶かすことになるだろう。このような性質の毒に対して耐性があるものは存在するが今は手持ちがないのでそのような手段をとった。魔力核を簡易的な土魔法で包み込みマジックリュックにしまう。これで数日は持つだろう。しかし数日しか持たないともいえるので何回か変える必要がありそうだ。魔力核の処理が終わり周りを見渡す。


「こりゃひでぇな。どうすっかな」


 周りは溶岩が沸き上がる森とは思えない光景が広がっていた。しかし、毒の沼を消すにはこれが一番であったためハルは切り替える。切絶はいつの間にか火の脈動がなくなり美しい黒刀に戻っていた。その黒刀を鞘に戻し、魔法を使った。空気を凍らすほどの冷気を発生させ煮えたぎる溶岩を冷やしていく。冷やしきると溶岩が固まって黒い石のようになったのでそれを砕き土魔法で他の土と混ぜ合わせていく。これで景観を完ぺきではないがそこそこ戻すことができた。こうした作業を終えて群れの長がいなくなって統率が取れなくなったファピングを狩っていく。逃げたやつは無理には追わないが向かってくる奴は食材になってもらう。そして奥へ進もうとしたときに少し離れたところに異様な気配を感じた。大獣種であろうが普通ものではない気がしてならない。魔力の感じが一つではないのだ。


「複数属性持ちか…?でもそんなモンスターが要ればここよりも奥地にいる王獣種に気付く前にこいつに気付くだろう。まさか王獣種がここまで出てきてんのか?そうだとしたらさすがにまずいな」


 この異様な気配を漂わせるものを放置するのは危険だと判断し気配がする方へ向かった。

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