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伝説の狩人  作者: 炭酸ガエル
1章 大森林の主
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巨大キノコの群生地

 ハルが野営地を後にして、奥に進んでいく。もう魔力を多くまとった鳥はいない。戻っていったのだろうと判断してそこからは注意はするが気にしないことにした。ここから少し進んだところには巨大キノコの群生地がある。このキノコはファキングの好物であるためここら辺はファキングが生息している。しかも単体ではなく群れを形成していることのほうが多い。肉食ではないためこの辺りまでくると群れを形成しなければキングルフなどに食われてしまうのだ。さらには熊系のモンスターもおり、このモンスターにも襲われてしまう。猪系はフィジカルはあるのだが動きが単調であるために狼系との相性が悪い。しかも熊系相手ではフィジカルで負ける。なので群れを形成し襲われないようにし襲われても撃退できるようにしているのだ。


「お、巨大キノコが見えてきたな。しかも食べかけか。この口の大きさ的にファキングがいるな」


 そこには大きさが人と同じくらいのキノコが乱立していた。そしてそれを根元まで食いちぎったような跡がある。明らかに獣種以上の大きさのモンスターだ。獣種から大獣種になるには長く生きることが必要になる。寿命がそのまま大きさになることが大半である。大獣種から王獣種へなるのはその個体の持つポテンシャルに左右されるといわれている。確実にこうだと言えないのは人族がこの森の奥地にまで生活圏を広げられていないためだ。優秀なものならこのように来ることもできるが大半の人族は来る前に死んでしまうだろう。なのでハンターはモンスターを討伐することはもちろんだが生態について調べることも仕事のうちになっている。もちろん生態系の調査を重点を置くか狩りなどの討伐系に重きを置くかはそのハンター次第なのだが階級が上がるにつれて知識はついてくるので上に行けば行くほど討伐系に重きを置いているハンターがほとんどだ。生態系の調査に重きを置いているハンターもいるのだが結局は強さが必要になるためそのハンターも戦闘力は高い。ハルは討伐系に重きを置いているがちしきもそれなりについているため、大獣種から王獣種になるという成長というより進化に近いことについて持論があった。それは魔法を扱えるものとの戦闘し、生き残ること。これが条件だと考えている。しかし、大獣種同士ではなかなか超えられない壁があるのだと思っている。なぜならば魔法自体が弱いからだ。強い魔法に耐えることで魔力核が活性化し大きな魔力を手に入れることができる。こういうことが起こる可能性があるためハルはなるべく1人で動いているのだ。魔法師をパーティに加えて魔法にすごく耐えられてしまった場合、王獣種が生まれてしまう場合があるためだ。ハルと一緒ならば問題ないが別行動中にされてしまうと対処が遅れる。そうなると救えない場合が出てきてしまう。ハルはそれが嫌なので1人なのだ。

 たくさんのキノコがあるが基本的に猪系が食べるキノコが残っていて、人が食べると最悪死に至る毒性の強いキノコがなくなっていることに気が付いた。


「この食性の猪系は…毒か」


 毒系統の魔法は存在実態はするもののなかなかいない。蛇系には毒を持つモンスターがいたはずだがそれは生態として毒を持っているだけであり毒魔法は使わない、だからこそ珍しいのだ。珍しい理由はシンプルであり毒だからである。毒の魔法特性は環境に左右されているわけではなく、食性による魔法属性の獲得だ。食べられたキノコを見てみるに毒性キノコを食べているのはファキングのみであろう。この群れの長であるファキングが偏食であり毒系統を扱うので他のファキングからも狙われやすい群生地を縄張りにできているのだろう。魔法には効きやすい、効きづらいなどの相性があるが毒にはそれがない。毒を持っている相手以外にはとても有効な手段になっている。このままいくと毒の王獣種がたんじょうしてしまうかもしれないのでハルはファキングの討伐をすることに決め、群生地の奥に進んでいった。

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