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伝説の狩人  作者: 炭酸ガエル
亜人と幻想郷
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アランの疑問

 大森林に帰ってきて大森林で過ごしていたリズムに戻ったハルはいつも通りリルと剣術の稽古をしていた。最近では神級ハンターがちょくちょく大森林にやってきてリルに教えを乞うことがある。リルも礼儀をわきまえている者にはそれなりに返しているのでそれほど大きな問題には発展していない。今日はハンター組合の会長であるアランがやってきていた。


「ハル君、少しいいかな」


 アランはリルではなくハルを呼んだ。アランは魔法ではなく近接がメインなのでリルよりもハルが教える方がいいだろう。しかし、理由はそれだけではないようだ。


「なんだ?聞きたいことは訓練場でいいだろ」


「少しね、神狼さまが苦手なんだ。大戦の時に僕は参加していたからね。あの強さを見るとなかなかね」


 アランは恐れているのだ。神獣種、それも神狼リルという存在に。ハルは大戦を経験していない。かなり前の出来事であるからだ。でもアランは違う。エルフ族という長命種でありセルフィルドというエルフの国の王族だ。なので参加したのだろう。


「それで何が聞きたいんだ。戦闘面に関してはあんたは神級と遜色ないだろう。いまさら聞くことなんてないと思うけど」


「君の両親についてだ」


 アランの言葉にハルの顔は真剣なものに変わる。それはそうだ。ハルはアランには言っていない。生きていると知っているのはハルとリル、そしてエミーとドーボンだ。なぜアランが知っているのか。そこが引っ掛かった。


「なんでアランが知ってる?俺は言う相手については相当制限してたぞ。情報網がすごいとしか言えないな」


 ハルのその言葉にアランは少し笑ってしまった。大したものは今回使っていないのだ。


「今回は僕は特に何もしていないよ。しいて言うなら初めて見る二人組ハンターが急にマグノリアに来たということを聞いてね。ハンター証は本物なんだがどうも見たことがないらしい。そこで一番古いマグノリア支部の職員に確認させたら君の両親だったということだ。まだ知ってる人がいてよかったよ。職員にドワーフ族を入れておいて正解だった」


「長命種じゃなくてもそこまで前じゃないだろ」


 ハルの言い分はもっともだ。しかし、少しそこは組合の仕組みに関することだった。


「人族の寿命はエルフやドワーフよりは短いだろう?一つの場所にずっと置いとくのは暇だと思ってね。希望性だけど様々な国の支部に行けるようにしているんだ。だから長くその支部にいないんだよ。希望しない人は長くいるけど家庭を持っていない人は結構転属を希望する人が多いんだよね」


 ハンターにはならなくもこの世界を見て回りたいものは多いということなのだろう。しかも他の支部への転属は全てが組合持ちだ。だからこそでもありそうである。


「なるほどな。それで俺の両親の名前があったということか」


「そう。そして殉職扱いになってたからどうしようかと思ってね。息子の君の意見を聞いておこうって考えたんだ」


「取り消していいんじゃないか。実際生きていたわけだしな。でもハンター証は本人たちに聞いてくれ。まだハンターをしたいというなら俺はその意見を尊重したい。もう少し経ったら大森林にやってくると思うぞ」


 今度はアランが驚く番だった。今までどこにいたかも聞きたかったがここに来るのなら少し待とうとアランは考えた。


「ここに来るのかい?それはいつごろになるかわかるかい?」


「んー、詳しくはわからない。どれくらいのペースで向かっているかもわからないからな。それにここに来るのは二人だと大変だろうからダリノクスに迎えに行こうと思ってるよ」


 ハルが心配する姿にアランは感動を覚えた。今までこのようなハルは見たことがなかったからだ。


「あ、そうだ。ところでどこで生きていたの?火山地帯で生きていける場所なんてあんまりないと思うけど」


 ハルは考える。幻想郷の名前を出していいのかどうかを。亜人種は現在はいないとされている種族だ。その種族が実は生きていましたと言って信じるかもわからない。そもそも亜人種について知っているかもわからない。ハルはリルに聞いてみることを勧めた。


「俺からじゃ説明が上手くできない状況でな。リルにでも聞いてみてくれ。大丈夫、俺も行くしあんたはハンター組合の会長だろ」


 アランが露骨に不安そうな顔になったのを確認したハルはそうアランにいい、リルの元に向かった。

 リルはマーブに魔法について実践で教えていた。大分魔眼についてわかってきたようでマーブの魔法の使い方が今まで以上に上手くなっていた。その場所へハルとアランが来る。リルはマーブに休憩といい、二人の方に歩いてくる。


「どうしたのかしら。ハルとの話は終わったの?」


「それについてなんだが、リル。俺の両親がマグノリアの町を経由したみたいでな。生きていたことが分かったんだと。それでアランがどこで生きていたのか聞いてきたんだが俺の一存では答えられないからリルに聞きに来た」


「はい。その通りでございます」


「そう。じゃあ少し場所を移しましょ。マーブ、今日はさっき言ったことを繰り返しておいて。あなたなら今日でできると思うよ」


「わかったわ~」


 そして三人は場所を移した。リルとハルの家のリビングだ。リルは最初にアランに質問をした。


「アラン、あなたは亜人種って知ってる?」


 アランは目を見開く。その態度で大体察したリルは口を開く。


「その様子だと知ってそうね。いいわ。話してあげる。今でも生きている亜人種たちの話を」


 リルはこうして幻想郷についての話を始めた。

読んでくださりありがとうございます!

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今後も『伝説の狩人』をよろしくお願いします。

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