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神の愛した桃源郷  作者: 魚精神
第一章 桃源郷編
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第21話 神 対 大魔王

 「ベルゼブブで、ですか!?」


 「ええ、そうですよ」


 ベルゼブブという名を聞いたときからラーニャが震えている。


 「ベルゼブブと言えば七つの大罪の一つ "怠惰" を司るとっても危険な悪魔です……!」


 「さすが、エクソシストといったところですねぇ。この姿の私にはさっきの技は効きませんよ」


 「まぁ、貴方なんていつでも殺せますからねぇ………問題はこっちですよ」


 ベルゼブブは我の方に視線を向けてくる。

 来るならこい。いつでも切れる。


 「ここは闘うには狭いですね。外に出ましょう」


 そう言うと奴は黒い大きな羽を生やした。

 嫌な予感がし、防御の構えをとる。


 予感は的中した。

 羽を生やした瞬間、俺目掛けて一直線に高速で突っ込んできた。

 我とベルゼブブはそのまま館の壁を突き破り、外へと出る。

 剣を地面に刺し、ブレーキをかける。


 「さすが、さすが。いい勘してますねぇ」


 「当たり前だ。我は神ぞ」


 「始めましょう」


 ベルゼブブは剣を構え突っ込んでくる。

 やはり、速い。だが、この程度造作でもない。

 我も剣を振るう。

 鍔迫り合いとなり、互いに押し合っている。


 「我の武に劣らぬとは。やはり侮れん」


 「だが、劣らぬとは故、我の方が上よ」


 徐々に我の方が押し始め出した。

 ここでさらに力を込める。

 奴を弾き、隙ができたところにすかさず剣を振るう。

 だが、その一刀は空を切った。


 「危ないですねぇ。おお危ない。間一髪でしたよ」


 「そのにやけ面も数分後には苦痛の表情に変わっていようぞ」

 

 「それはどうですかねぇ!」


 我の剣と奴の剣は壮絶な打ち合いとなった。

 互いに一歩も引かぬ壮絶な打ち合い。


 「はああああ!!!」


 「てやああああ!!」


 かなり打ち合ったあと互いにまた間合いを取る。

 腕を振り、奴に雷を落とす。

 奴はのらりくらりと避け、にやけ面を見せる。


 「そんな分かり易い攻撃、私には当たりませんよ」


 「そこに避けるのは読んでいた」


 「なに………?」


 そして、奴が避けた先にまた雷が落ちる。

 咄嗟のことに反応できず、もろに食らった。


 「があああ……!!」


 奴は膝をつく。


 「休む暇はないぞ、この雷は我ですらどこに落ちるか予測ができん」


 そしてこの機に乗じて、斬りかかる。

 奴も合わせてくるが、身体が痺れて思うように動けていないようだ。


 「クソ、雷が邪魔で思うように動けません」


 奴が雷を避ければ一瞬、我は奴の視界から消える。

 そして、雷が消えた時に横から斬りかかる。

 

 「乱れ落ちる雷に、死角から飛んでくる斬撃。これぞ我が術、乱双雷舞(らんそうらんぶ) よ」


 奴の動きが更に鈍くなる。

 そして、ついに雷にも当たり始めた。


 「がああああああぁぁぁぁっっ!!」


 「っはぁ……はぁ……はぁ…………くうっ……!!」


 「油断はせぬ。更なる猛攻を見せてやろう」


 我の足下に雷が落ちる。

 そこから一頭の白い鹿が現れた。


 「我が神使 白鹿 (はくか)だ」


 これから起こる猛攻の始まりを告げるように空は激しい音をたて始める。

 だが、我の身体も限界が近づいてきている。

 この猛攻で全てを終わらせてやる!




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