表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の愛した桃源郷  作者: 魚精神
第一章 桃源郷編
15/31

第14話 春夏秋冬

 あの一件から俺は学校中の有名人になった。色々な人と話したりするようになったし、友達も増えた。けど、一番仲良くしているのは春彦だった。春彦といるときが一番楽しい。


 「なぁ、八雲。今日街で遊ぼうぜ」


 「ああ、いいよ」


 「よっしゃ、じゃあ荷物置いたら学校の前に来てくれ」


 「了解」


 あっという間に放課後になった。急いで神社に帰り、速攻準備して学校前に向かう。俺が着いたときには春彦はもういた。それに春彦の他に3人いた。


 「ごめん、遅れた」


 「そんな待ってねぇから、気にすんな」


 「そこの3人は誰?」


 「ああ、紹介してなかったな。ちょうどいいし、みんなで自己紹介するか」


 「最初は俺から行かせてもらうぜ」

 と春彦は言う。最初は春彦からか。


 「俺は春彦。元気が取り柄で、歳は17だ。改めてよろしく!」

 パチパチと拍手が起きる。

 「次はあたしだね」

 といい、春彦に負けず元気そうな女の子が始める。

 

 「あたし、夏目。春彦とは幼馴染で、負けず劣らず元気が取り柄。歳は16。みんな、改めてよろしくね!」

 パチパチと拍手が起きる。

 「順番的に次は僕かな」

 二人とは対照的な男の子が始める。


 「僕は秋吉。本が好きです。歳は17です。改めてよろしくお願いします」

 パチパチと拍手が起きる。

 「次は私かな」

 おしとやかな女の子が始める。


 「私、冬瀬といいます。手芸が得意です。歳は17です。改めてよろしくお願いします」

 パチパチと拍手が起きる。

 最後は俺の番だ。


 「俺は神代八雲って言います。地球の日本から来ました。歳は17です。これからよろしくお願いします」

 パチパチと拍手が起きる。

 みんなと握手を交わし、自己紹介はいい形で終えられた。


 「よっしゃ、じゃあゲーセン行くか!」

 春彦がみんなに声を掛ける。

 「あたしらの遊ぶ場所の定番はあそこだしね」

 「僕も賛成」

 「私も賛成」

 とみんな賛成のようだ。


 「八雲はどうだ?」


 「俺も賛成。久しぶりに行くし楽しみ」


 「よし、早速行くぞ〜!」



 


 歩き始めてから数分で目的の場所に着いた。店自体はさほど大きくない。なぜなら個人経営だからだ。

 ただ、マシーンの数はそれなりにある。


 「よお!春彦。お前ら4人が揃ってくるのも久しぶりだなぁ」


 「そうなんだよ~やっと予定があってさ」

 春彦とは店主のおっちゃんが楽しそうに会話をしている。


 「そういや、そこの坊主誰だ?見ない顔だが…」


 「ああ、こいつは八雲。最近こっちにやってきたんだ」


 「そうか、よろしくなぁ八雲」


 「こちらこそよろしくお願いします」


 「てこたぁ、久しぶりに揃ったのかい?”5人”が」


 「そうなんっす、久しぶりに」

 何やらよくわからない会話を2人はしている。


 「ちょっと、早く遊ぼうよ~」

 待ちくたびれたのか、夏目が春彦に声を掛ける。


 「引き止めて悪かったな、春彦。存分に遊んでいってくれ」


 「はい!存分に遊んで帰ります」

 

 「春彦ちょっと良いか?」

 おっちゃんと話し終えた春彦に声を掛ける。

 「ん?どうした?」


 「さっき、5人がどうとかって言ってたけど、何の話だ?」


 「ああ、悪い。説明してなかったな、俺達の”軍団”のこと」


 「”軍団”?」


 「俺達、”春夏秋冬クインテット”っていう軍団で街の中では通ってるんだ」


 「俺が入るまで、4人だったのに”クインテット”?」


 「そう」


 「へ?どうゆうこと?」

 頭の中が疑問でいっぱいだ。





 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ