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日本海にて

午後12時


帝居女帝室


「良かった。お姉様無事だったのね。」


綾崎総理は、安堵の溜め息を吐いた。



「もう若菜ちゃんは、可愛いわね。慌てて駆け付けてくるなんて。」


麻理亜女帝は、笑いながら答えた。


「大好きなお姉様だもん。そのお姉様の所で、デモが起きたんだもん。」


「そう、心配してくれたのね。ありがとう。」


麻理亜女帝は綾崎総理を優しく抱き締めた。


「お姉様。」


「若菜ちゃん。」


2人は熱いキスを交わした。







「失礼します。」


上山女中長が入ってきた。


「どうしたの紗季ちゃん?」


麻理亜女帝が上山女中長に聞いた。


「若菜総理にこれを持ってきてと言われたので。」


上山女中長は、鞄を持っていた。


「あっ!!紗季ちゃん、持ってきてくれたんだ。」


「はい。どうぞ。」


綾崎総理は、上山女中長から鞄を受け取った。


「若菜ちゃん、何なの?」


「お姉様の所でデモが起きたって言うから、私調べてみたの。」


綾崎総理はそう言うと、鞄から書類を取り出した。


「お姉様、調べてみると面白い事が分かったわ。」


麻理亜女帝と上山女中長は、顔を見合わせた。


「世界的に、男のデモが起きてるみたい。」


「そうなの?」


麻理亜女帝が尋ねる。


「大東亜共栄圏各国・中華帝國・大英帝國・フランス・オランダ・スペイン・トルコ、西側陣営各国も、男のデモが起きてるわ。」


「そんなに男は、死にたいんですか?」


上山女中長が聞いた。


「分からないの。国連で『男は女性に逆らう事は出来ない』って、1946年に採択したのに。男はまだ、分からないみたい。これは、世界中が採択したわ。だから、西側陣営も批准してるわ。」


綾崎総理の話しを説明すると。



1946年12月10日に国連総会にて、『世界女性宣言』が採択された。


これは言わば、世界は女性が支配すると世界的に宣言した事になる。


これにより、女性は男に何をしても良い事になった。


たとえ殺そうとも。




「男は自分達が、支配される事が許されないみたいね。」


麻理亜女帝は、そう言い切った。



「お姉様、どうする?」


「若菜ちゃんの意見は?」


麻理亜女帝の言葉に、綾崎総理は考え込む。


少し間をおいて、綾崎総理は話し始めた。


「男は女性の奴隷となり、支配されてれば良いんです。男に人権は不必要。全て女性の意志で支配されれば何も問題はありません。私は明日香ちゃんに頼んで、今回のデモの首謀者を見つけ、死刑にするつもりです。男は女性に逆らえば、死刑にすると言えばおとなしくなるでしょう。」


「若菜さんの仰る通りです。陛下、私も死刑にするのに賛成です。」


綾崎総理と上山女中長は、麻理亜女帝の返事を待った。


「そうね、そうしましょ。死刑にするわよ。」


麻理亜女帝はそう言い切った。


「若菜ちゃん、明日香ちゃんに頑張るように言っといてね。」


「分かりましたわ、お姉様。」


綾崎総理はそう言うと、女帝室を出ていった。



「さてと、紗季ちゃん。お昼にしましょう。」


「はい、もう準備は出来ています。」


「分かったわ。一緒に食べましょ。」


「分かりました。」


2人は手を繋いで、食堂へと歩いていった。










日本海硫黄島沖


日本海。


それは大陸と日本列島に挟まれた狭い海域ではなく、大西洋・インド洋と並ぶ世界の三大大洋の1つとして命名されたものだ。


1945年のジュネーブ休戦会議の時に認められた。


その日本海を、大日本帝國海軍連合艦隊第7艦隊が進んでいた。


第7艦隊には、世界最大最強の超弩級イージス原子力戦艦大和級3隻が配備されている。


原子力空母が海戦の主役となりまた、海軍の主役となったが大和級はその威風堂々とした姿で、大日本帝國の威信を守っている。


確かに戦艦は第二次世界大戦時に、主役の座を空母に譲った。

しかし戦艦は、空母とは比べものに成らない威圧感を発揮する。


それは、巨大な主砲である。


大和級はかつて太平洋戦争時に、アメリカ連邦海軍の誇るモンタナ級3番艦ユナイテッドステーツを一撃のもとに轟沈させた。


51センチ砲弾12発の直撃である。


生存者は7人だったと言われている。


その後も大和級3隻は、欧州へ遠征するまでアメリカ西海岸へ艦砲射撃を行った。


空母艦載機の空襲とは違った恐怖を、アメリカ国民に与えた。



その後タイ戦争終結と共に、予備役となったが1986年にシーパワー2000・600計画による近代化改装で再々復帰を果たした。



そして現在第7艦隊に配備され、大日本帝國の威信を守っている。





第7艦隊旗艦超弩級イージス原子力戦艦大和戦闘指揮所



「現在位置は?」


司令長官の燕条寺麻弥中将が聞いた。


「硫黄島沖185キロです。」


それに参謀長の諏訪部麒麟少将が、答えた。


「横須賀への到着予定は?」


「1700時です。」


「1700時ね。」


「はい。」


燕条寺長官はそう言うと、長官席に座った。


諏訪部参謀長は、その横に立っている。


「きーちゃん。」


「なぁに、まーや。」


燕条寺長官と諏訪部参謀長は、同期で親友である。


諏訪部少将は、燕条寺中将が第7艦隊司令長官に就任すると決まった時、大鳳空母打撃群司令長官への就任が決まった。しかしそこで、諏訪部少将は大鳳空母打撃群司令長官就任を断り、第7艦隊参謀長の就任を連合艦隊司令長官の安田江里香大将に求めた。


安田長官は悩んだ末、諏訪部少将を第7艦隊参謀長とする事を認めた。


そして現在に至る。



「西側陣営陸軍機甲師団が中華・満州ラインとマジノラインに集結してるのは知ってるわね。」


「もちろん。帝國安全保障会議が始まる前に、杉原軍務大臣から連絡があったわ。」


「これからどうなるのかしらね。」


燕条寺長官はそう言うと、腕を組んだ。


「けど侵攻と決まった訳じゃ無いですし……」


「軍事演習と決まった訳じゃ無い。そうでしょ?」


「そうです。流石はまーや。」「フフフ、きーちゃんの考える事は大体分かるわよ。」


燕条寺長官は笑いながら、答えた。



「まーやには適わないわ。」


「フフフ、小学生の頃からきーちゃんは分かりやすいのよ。」


「………よく言われたわね。」


「まあその話しは置いといて。西側陣営よ。」


「そうでしたね。西側陣営でしたね。」


「西側陣営が動いて、第三次世界大戦が勃発したら私達は、アメリカ連邦海軍と戦う事になるわね。」


「となるとまーや、私達はモンタナ級とソヴィエツキーソユーズ級と戦うの?」


「そうなるわね。けどソヴィエツキーソユーズ級は大英帝國のライオン級とフランスのリシュリュー級が引き受けるわね。だから私達の敵はモンタナ級、モンタナ・オハイオ・メインね。大和の好敵手よ。太平洋戦争時に、3番艦ユナイテッドステーツを沈めたからね。最終決着よ。」


「まーやはそれが楽しみなのね。」


「フフフ、そうよ。」


とそこへ、大和艦長の里仲千鶴大佐が日本酒の入ったコップを2人に差し出した。



「お2人共、先の話しはせずに気楽にいきましょうよ。」


里仲大佐は笑っている。


「まあそうね。」


「乾杯しましょ。」


燕条寺長官が音頭を取る。


「「「かんぱ〜い」」」


3人はコップに入っていた日本酒を、飲み干した。


なお大日本帝國海軍では、アルコールを飲む事が認められている。



これは太平洋戦争時の、サイパン沖海戦で山本今日子連合艦隊司令長官がやけくそで、日本酒を飲んだ事に始まる。


当然問題となったが、結果として海戦に勝利したので、責任は問われなかった。


それからである、山本今日子長官が先頭に立ち、アルコールの持ち込みを認めさせたのである。


戦時には1日1杯とするが、基本的に自由である。




「やっぱり美味しいわね。」


燕条寺長官はもう2杯目を飲んでいる。


「まーや、程々にね。」


諏訪部参謀長が注意する。


「分かったわ。」


「時雨、貴女も飲む?」


「飲むわ。」


中佐の階級章を付けた女性が近づいてきた。


「はい。」


「ありがとう、お姉ちゃん。」


「良いのよ。」


2人は乾杯した。


「しかし仲が良いわね。」


燕条寺長官の言葉に、諏訪部参謀長も頷く。


中佐の女性、里仲時雨は大和の砲術長であり、里仲千鶴大佐の妹である。


「さてと、これ以上飲むと支障をきたすわ。程々が1番良い感じになるのよ。」


燕条寺長官は、一升瓶を片付けさせた。


「確かにまーやの言う通りね。」


諏訪部参謀長もコップを置いた。


「また夜ですね。」


「は〜い。」


里仲姉妹もコップを置いた。





ブーッ!!ブーッ!!ブーッ!!


突如警報が鳴った。


「なにっ!?」


燕条寺長官が叫ぶ。


「SLBMです!!海面突破まで10秒。」


「始まったわよ。みんな、気を引き締めてね。」


燕条寺長官が言った。


「SLBM海面突破します!!」


レーダー員が叫ぶ。



すると第7艦隊近くの水面から、弾道ミサイルが飛び出した。


「弾種特定、邪龍核弾道ミサイルです。」


レーダー員が再び叫ぶ。


「迎撃準備!!神龍発射用意!!」


「了解!!神龍発射用意!!」

千鶴艦長の命令を時雨砲術長が復唱する。


神龍の発射準備が進む。


「きーちゃん、全艦に迎撃命令よ。」


「まーや、もう出してます。」


「あら!?もう出してたの?私の仕事がないじゃない。」


燕条寺長官が笑いながら、言った。


「すいません。」

諏訪部参謀長も笑いながら答える。



「艦長、迎撃準備完了!!」


「分かったわ。」



「長官、全艦迎撃準備完了!!」


「了解。」




「千鶴ちゃん、神龍発射!!きーちゃん、全艦に神龍発射命令!!」


「「了解!!」」


2人が復唱する。


「神龍発射!!」


「発射!!」


千鶴艦長の命令を時雨砲術長が復唱し、神龍が発射された。


第7艦隊全艦も神龍を発射する。



神龍は艦から発射されると、邪龍を追尾した。


「命中まで30秒。」


レーダー員が、レーダーを睨みながら言った。


「20秒………10秒………5、4、3、2、1、弾着!!」

レーダー員が叫ぶと共に、大型液晶モニターから弾道ミサイルを示す、赤い点が消えた。


「迎撃成功!!やりましたね!!」


時雨砲術長が叫ぶ。


「やったわね。」


「良かった。」


諏訪部参謀長と千鶴艦長も喜んでいる。


燕条寺長官はマイクを取った。


「みんな、良くやったわ。演習は終わりよ。」




演習は終わった。





日本海の説明は『異時空自衛隊第1巻 日本VS全世界第三次大戦勃発』を参考にしました。

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