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第1部 新年の帝都

2000年1月1日午前2時


大日本帝國は、新年を迎えた。






首相官邸


昨年の夏に完成したのが、この首相官邸である。


地上2階地下3階。


地下3階の更に下には、極秘の核シェルターまで作られている。


東西冷戦が、核戦争になった時の備えである。





2階首相執務室


ここで、第92代内閣総理大臣綾崎若菜は、2人の姪がくるのを待っていた。



「新年最初の仕事が、お姉様への挨拶とはね。」


綾崎総理は、そう言うと日本酒を飲んだ。


「やっぱり、日本酒は美味しいわね。」


綾崎総理は、日本酒が大好きなのである。


そこへ、ドアが開き女性が2人入って来た。



「「伯母様、明けましておめでとうございます。」」


「おめでとう。」


安田姉妹が来た。


「伯母様、今年も1年よろしくお願いします。」


「伯母様、今年も頑張っていこうね。」


前者が、鈴木商店会長の安田美里。


後者が、連合艦隊司令長官の安田江里香大将。


綾崎総理にとって、2人は可愛い姪である。



「2人とも、日本酒飲む?」


綾崎総理が、日本酒をコップに入れ始めた。


「飲みます。」


「私も飲む。」


2人は、コップに入っていた日本酒を飲み干した。






3時間後


「さて、それじゃあ帝居に行くわよ。」


安田姉妹は、頷くと立ち上がった。




3人は、屋上のヘリポートへと向かった。





ヘリポートには、春嵐輸送ヘリコプターが待機していた。


3人は、それに乗り込んだ。


「出して。」


綾崎総理の命令で、春嵐輸送ヘリコプターは飛び立った。



暫く飛ぶと、朝日がヘリコプター内に差し込んできた。


「……綺麗」


江里香大将が、うっとりとした声で言った。


美里会長も、綾崎総理も黙って外を見つめる。



朝日が、帝都を優しく包み込んでいたのだ。


立ち並ぶ高層ビル群、その高層ビル群の間を通る高速道路。


世界の首都・東側陣営の首都として、帝都東京は新年の朝を迎えたのだ。







帝居


女帝陛下の新しい住まいとして、1995年に新しく建設されたのが、帝居である。



帝居は、大日本帝國の中で最高級の物が集められている。


全ては女帝陛下が、最高の暮らしが出来るようになっている。


女中も女帝陛下が、直接選んだ者だけだ。





女帝陛下寝室


「気持ち良いか?」


「は、はい。気持ち良いっ!!です。」


「フフフ、可愛いの。ここはどう?」


「アヒ!?」


「反応が大きいわね。ここが気持ち良いのね?」


「あ、もう、もう駄目。」


「フフフ。」


「へ、陛下。先にイキます。」


「イキなさい。」


「うっ、ああん!!」



ベットから今しがた、行為を終えた女性が立ち上がった。


彼女こそ大日本帝國を統治する、真の支配者。


第18代麻理亜女帝陛下である。


麻理亜女帝は、綾崎総理の姉である。


安田姉妹も、姪にあたる。



麻理亜女帝は、寝室の中央にあるソファーに座った。


「もう朝の5時か。若菜ちゃん達がくる時間ね。」


麻理亜女帝は、再びソファーから立ち上がった。


服を着替えようとしたその時、寝室のドアがノックされた。


「どうぞ。」


「失礼します。」


女中長が入ってきた。


「………」


「どうしたの?」


「い、いえ、その。」


「私の体に見惚れてるの?」


「………」


麻理亜女帝は、ポーズを決める。


女中長が見惚れるのも、無理はない。


何せ麻理亜女帝は、裸なのだから。


ビーチボールのような巨乳は、垂れる事なくツンとしており、ウエストも細く括れている。


完璧なプロポーションである。


「で、用事は?」


「あ、はい。綾崎総理と他2人がご到着なされました。現在、控え室で待たせていますが如何しますか?」


女中長の話しを聞いて、麻理亜女帝の目が変わった。


「へ、陛下?」


麻理亜女帝は、女中長の顔を掴むと自身の巨乳へと女中長の顔を埋めさせた。


「ム、ムワ〜。」


「苦しいか?」


女中長は、暴れている。


「妾の可愛い姪を名前も呼ばず、しかも3人とも控え室で待たせているだと?女中長の身分でいながら、そんな事も分からぬか。そんな者など、妾が殺してやる。」


麻理亜女帝の言葉に、女中長は更に暴れる。


「フフフ、苦しめ。妾の胸で死ねるのだ。最高の幸せ者だ。」


女中長の抵抗が小さくなってくる。


麻理亜女帝は、更に力を込めて女中長の頭を押しつける。


「そなた、妾の胸で死んだ記念すべき10人目だ。」


そこで、女中長の体から力が抜けた。


麻理亜女帝が手を離すと、女中長は倒れた。


「フフフ、妾の巨乳は柔らかかっただろ?」


麻理亜女帝は、女中長の頭を力強く踏み付けた。


「へ、へ、陛下。」


ベットから、弱々しい声が聞こえた。



「どうした?」


「も、申し訳ありません!!私これから、陛下に一生尽くします。ですから、殺さないで下さい。」


「フフフ、大丈夫よ。私の言う事を聞けば、死にはしないわ。」


麻理亜女帝は、そう言いながら着替え始めた。



「は、はい。」


未だに震えている。



麻理亜女帝は、スイッチを押した。



すると、1分もしない内に女中が駆け付けてきた。


「陛下、お呼びでしょうか?」


「ええ、そこのゴミを片付けておいて。」


麻理亜女帝は、指を差しながら答えた。


そこには、女中長の死体があった。


「了解いたしました。」


女中は、女中長の死体を部屋の外へと出し始めた。


「あっ、そうだ。待ちなさい。」


「はい。」


女中を手を止めて、麻理亜女帝の方を向く。


「今から、この子が女中長よ。」


「えっ!?」


「本当ですか?」


「もちろん。」


「しかし陛下。あの子はまだ………」


「文句ある?このゴミと同じ事になりたいの?」


「い、いえ。」


「じゃあ決まりね。」


「了解いたしました。」


女中は、死体を引き摺りながら、寝室を出ていった。


「へ、陛下?」


「何かな。」


ベットの上で震えている女中長を、麻理亜女帝は優しく抱き締めた。


「私が女中長何て、無理です。」


「そんな事無いわよ。貴女なら出来るわ。」


「ですけど。」


「貴女名前は?」


「紗季、上山紗季です。」


「紗季ちゃん。心配しないで、妾は貴女の味方よ。」


「本当ですか?」


「もちろん。私だけじゃないわ。若菜ちゃんも、美里ちゃんも江里香ちゃんも味方よ。」


「あ、ありがとうございます。」


「フフフ、泣かなくて良いのよ。何かあったら言いなさい、大日本帝國の最高権力者は私だから。」


「了解いたしました。」


紗季女中長は、立ち上がると頭を下げた。


「さてと、紗季ちゃん。最初の仕事よ。」


「はい。」


「若菜ちゃん達を、控え室から私の部屋に連れてきて。」


「了解いたしました。」


紗季女中長は、そう言うと部屋を出ていった。


「フフフ、可愛い。」






帝居女帝室


帝居の中で、女帝しか入る事の出来ない部屋である。


そこに、綾崎総理・美里会長・江里香大将が入った。


「お姉様の部屋って凄いわね。」


綾崎総理が驚きの声を上げる。


「麻理亜伯母様は凄いわ。」


「若菜伯母様も凄いけど、麻理亜伯母様の方が凄いわ。」


「フフフ、3人とも可愛いわね。まあ、良いわ。取り敢えず3人とも、おめでとう。」


「「「明けましておめでとうございます。」」」


「さてと、紗季ちゃんあれを持って来て。」


「お姉様、紗季ちゃんって?」


「新しい女中長よ。」



そこへ、ドアがノックされた。


「入って良いわよ。」


「陛下、ですが此処は。」


「良いのよ。女中長として初めて、入れるのよ。」


「陛下。」


「紗季ちゃん、入りなさい。」


「了解いたしました。」


紗季女中長が入ってきた。


その後ろには、5人の女中が重箱を持っている。


「さあ、並べて。」


麻理亜女帝の命令で、机の上に重箱が並べられる。


「凄い。」


「美味しそう。」


「………」


3人とも驚いている。


「フフフ、江里香ちゃん。驚いて声も出てないわね。」


「凄いです。」


重箱には、豪華な料理が入っていた。


「それでは、失礼します。」


女中達が出ていき、紗季女中長も部屋を出ようとした。


「紗季ちゃん。」


「はい。」


「貴女も食べなさい。」


「いえ、そんな。とても私のような女が、食べれるような。」


「良いのよ。貴女は特別よ。妾の言う事が聞けぬか?」


「いえ!!喜んで食べさせていただきます。」


「フフフ、それで良いのよ。」


紗季女中長も、食べ始めた。


「美味し〜い。」


江里香大将が、嬉しそうに食べる。


「江里香、落ち着きなさいよ。」


「だって、お正月だもん。お姉様も嬉しそうじゃん。」


「まあね。お正月だもん。」


「フフフ、2人とも嬉しそうね。」


「そういう若菜ちゃんも、嬉しそうね。」


「4人で食べるんだもん。それに可愛い子もいるからね。」


綾崎総理の言葉に、紗季女中長が顔を赤くする。



「そ、そんな事ないです。私が可愛いだなんて。」


「そんな事ないわ。可愛いわよ。」


「若菜ちゃんもそう思うでしょ?私も可愛いと思うわ。2人もそう思うでしょ?」


麻理亜女帝が、美里会長と江里香大将に聞く。


「確かに可愛いです。胸も私より大きいから、羨ましいです。」


「か〜わ〜い〜い。食べちゃいたい!!」


紗季女中長は、背筋が氷つく。


「フフフ、大丈夫よ。今日は、何もしないわ。」


麻理亜女帝は、紗季女中長の耳元で囁く。


「今日は、ですか?」


「そうよ。今日はお正月。元旦だからね。」


「分かりました。」


「さあ皆、足りなかったら言ってね。」






元旦の祝いは、まだまだ続くのであった。



次回予告                    新年を迎え祝いが続く帝都、しかし中華・満州ラインのソ連国境付近では、ソ連陸軍の機甲師団が集結を始めていた。       マジノラインのドイツ第三帝國・イタリア国境でも機甲師団が集結を始めていた。

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