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空港奪取作戦

午前1時15分

アレクサンドリア国際空港


中江少尉達が八千草少尉を救出している時、小隊長代理となった緒達分隊長は空港奪取の指揮を行っていた。



「攻撃開始!!」


緒達分隊長の命令に小隊は攻撃を開始した。意外にエジプト軍の反撃は激しかった。その為苦戦を強いられていた。


「小隊長代理!!敵の反撃が強すぎます!!」

「分かってるわよ!!」


緒達分隊長は必死に考えていた。空爆を受けたにも関わらず、敵は意外にもまだ抵抗力を有していた。


「さっきの空爆で少しはおとなしくなったと思ったけど、大きな間違いだったみたいね。」

「苦戦してるわね?」

「えっ?」


突然の質問に緒達分隊長は振り返った。そこには九尾狐の桜木亜美隊長がいたのである。


「大尉!!なぜこちらに?」

「侵攻作戦の支援が私達の任務よ。」

「了解しました。ご協力感謝します。」

「良いのよ。それにこの子の実戦試験があるからね。」


桜木大尉の指差す方へ緒達分隊長が目を向けると、神崎成子少尉・加藤真紀少尉・酒井彩名少尉の後ろから[4足歩行]の機械が歩いて来た。


「大尉、あれは?」

「試作4足歩行戦車旭日よ。」


桜木大尉の言葉に緒達分隊長はただ呆然と旭日を見つめていた。


「軍務省の高軍研(高等軍事研究開発本部)で開発中の無人兵器よ。ガトリングガンに対戦車ミサイル、迫撃砲を装備してるわ。未だに開発中だけど将来的には、1個射撃班毎に配備されるわよ。今のところこれを運用出来るのは私達4人だけね。」

「そんなに難しいんですか?」


緒達分隊長は素朴な疑問を投げ掛けた。単純に旭日が無線操作だと思ったのである。


「違うわ。成子少尉、こっちに来て。」


緒達分隊長の疑問に答えるべく桜木大尉は神崎少尉を呼んだ。近付く神崎少尉を緒達分隊長は驚いた。今までの装備とは明らかに違ったのである。


「彼女を見て、明らかに違うでしょ。」

「全く違います。」

「成子少尉の装備が将来の大日本帝國軍兵士の装備になるわ。まずは全体ね。軽量強化防弾服により生存性は大きく向上したわ。光学迷彩を採用してあるの。」

「光学迷彩ですか!?」


緒達分隊長は驚きの声をあげた。


「まだ開発中だから装置が不安定で走ったりしたら光学迷彩は外れて、肉眼で見つかるけど動かなかったり歩くくらいなら光学迷彩は充分に機能するわ。更に所謂カメレオン状態じゃ無いときは、周囲の状態に合わせて迷彩が変化するの。」

「凄いです。」

「そして拡張現実(KG)を映し出せる防弾面(フルフェイス型ヘルメット)を装備しているの。防弾面はKGの他に頭部装着映像信号機器(TSK)や熱源暗視機能・望遠機能・ZKS地図機能を完備しているわ。TSKにはZKS地図機能を利用した地図表示、武器残弾の表示もしてくれてKGによる情報表示もしてくれるわ。視野も通常と同じ視野を確保しているの。無線機は受信機一体式の進音機(マイク)を採用しているの。高軍研はこれを超機動兵士と呼んでるみたいよ。」

「凄い。」


緒達分隊長はただただ驚くしかなかった。防弾面に、KGやTSKを表示出来るとは情報の共有が瞬時に出来る事を意味する。これは凄い。TSKは所謂HMDの事です。



「だから小隊長代理、あの空港奪取を性能評価実証試験にさせてもらえるかしら?」

「了解しました。お願いします。」


緒達分隊長は敬礼すると元気よく答えた。この装備を見せられた以上、反対する理由は何も無い。桜木大尉は笑顔で答礼すると直ぐにぶかを集めた。

九尾狐の新装備がエジプト軍に牙を剥く事になる。





まああれです。

ゴーストリコンに大きなヒントを頂きました。

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