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富国強兵

永禄9年駿府館


昨年度は家督の継承と、最低限のチートな内政と徳川家を滅ぼすことに成功した徳川信康ことわれ今川義元であるが新年の挨拶の際に家臣団に今年の抱負を語らせてもらった。


令和の時代に生きた前世において防衛が優れた国こそおおいに発展していると言うのを俺は学んでいる。


だからこそ、徳川家康が隠居城として作った当時江戸城に引けをとらぬ天守閣とそっくりな石垣など日の本において最強クラスの駿府城の再現と普請を譜代家臣団に命じたのである。


駿府城普請の最高責任者は岡部元信と朝比奈泰朋の両名に命じた。

譜代家臣団の中で最も信頼している旨を両名に伝えて頼んだところ評定の後で両名は感極まって男泣きをしていたらしい。


幸いなことに今川家は貿易などもそうだが、金山開発などもあり他国より金銭には恵まれている。


さらに俺が令和の時代の知識でまだ発見されていない鉱山を他国にまたがるものも含めて金山、銀山、銅山など全ての資源の回収に力を入れた為より金銭の心配はない。

この時代海外では銀が貴重とされた為、外国船との貿易では銀を出して金を回収するやり方もありかもしれない。


闇を言えば、武田信玄がまだ発見していない金山を先に横取りしたり、倍の報酬をちらつかせて山県昌景を通して甲斐の金堀衆をほとんど引き抜いてしまい自国は潤うが、他国は史実より貧窮したりしている。


まああのくえぬ信玄坊主を陥れることに全く抵抗はないし逆にざまあみろと言いたい。

史実では武田信玄のせいで今川家が滅ぼされた恨みがあるのと、信玄の禿頭の容姿は蛸ににていたので悪口としてたこ焼き屋にでも転職しろと言いたい。


史実における駿府城は徳川家康が自身も影武者世良田次郎三郎の子であるにもかかわらず、父を影武者であるとした上で謀反を起こす可能性があった徳川秀忠と戦うかもしれない事態にそなえて作った城であり、鎌倉や小田原にも引けをとらない防御力を誇る要所である。


俺の持つ令和の知識を加えて築城すれば駿府城は日の本一の城になるはずである。


まずは本拠地である駿河と駿府城を徹底的に強化して地盤を固めることを優先したのであった。


駿河湾は日本海溝があるぐらい深さには申し分なく、海外の貿易船を受け入れるのに適している。


地震対策も、現代の平城京を復元した技術などを盗み万全にした。

もちろん雷対策に避雷針の作成と設置を指示することも忘れていない。


城の普請を隠れ蓑にして全国より鍛治師を呼び集めて、高額な給金をちらつかせつつ引き抜きを行い、密かに火縄銃製造の隠れ里を富士の樹海に造設するのも並行して行う。

火縄銃や武具の製造に欠かせない鍛治師はいくらいても困らない為、伊賀者をはじめとした忍びの者達にもどんどんその技術を学ばせて育てるのだ。


また籠城戦に備えて五加木や柿や柚や栗など実がなり食べられるような木や植物を植えること、畳を芋がらを使って作らせるなど指示をだした。


あと城内、攘外で奨励する1番の作物は勿論さつまいもであるが、令和の時代においても静岡県が誇る特産品であるお茶、蜜柑、山葵、苺、メロンなどを作らせる。

蜜柑、苺、メロンに関しては俺が転生時に持っていた令和の甘い甘い品種である為、服部半蔵と伊賀衆に隠し村を作らせてそこでの栽培を命じた。

椎茸などもその村で育てさせて寺社仏閣に売り捌けば良い儲けになるはずである。


桜が咲いたり、優雅な紅葉が鑑賞できる庭は魅力的ではあるが戦国時代においては実用的ではないのでそれは寺社仏閣に見物に行けば良い。


また、水堀には鯉や鮒など食べられる魚を放流して養殖して増やす。

本来の駿府城は常時橋がかかっている状態だが、俺の駿府城は鉄板を貼った跳ね橋にすることで城の防御力をあげる。


将来的に火縄銃の生産が軌道に乗ったら大筒を作り城に配備する予定である。


かの上杉謙信でさえ小田原城を簡単に落とせなかったことしかり、徳川家康が大阪城を簡単に落とせなかったことしかり、最悪の事態が起きてもこの最強の防御力を誇る駿府城が完成した暁にはもう二度と今川家が滅亡することはないのである。







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