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ミロスラフ王国での登場人物

ハヤテ達も随分と長い間ナカジマ領を離れていたので、新章を開始する前に一度ミロスラフ王国周りのキャラクターを整理しておこうと思いました。

◇◇◇◇ナカジマ領◇◇◇◇


 ナカジマ領はミロスラフ王国の最北・ペツカ地方を治める領地である。

 ここは約一年前まではネライ分家のネライ卿が治める土地だった。

 そのほとんどが湿地帯である。まともな産業どころか、農地にすら適さない痩せた土地しか存在しない。

 西に領内唯一の町であるポルペツカ。街道沿いに八つの開拓村、海岸にコノ村とアノ村という二つの漁村が存在する。

 北のペツカ山脈を越えると隣国のゾルタとなる。

 ナカジマ家の当主はティトゥ・ナカジマ。ミロスラフ王国初の女性当主であり、初の小上士位でもある。


ハヤテ

 本作の主人公。旧日本陸軍のレシプロ戦闘機『四式戦闘機・疾風(はやて)』を模した機体に転生した、元・引きこもりの成人男性。


ティトゥ

 本作のヒロイン。ハヤテと契約を交わした(と、本人は信じている)貴族の少女。ナカジマ家の当主。類まれなる美貌の持ち主だが、いささか中二病を患っている。


ファル子とハヤブサ

 ハヤテ達が手に入れた赤い石から生まれた子ドラゴン達。

 淡いピンク色の雌がファル子。緑色の雄がハヤブサ。


メイドのカーチャ

 ティトゥが当主となる前から彼女に仕えていたメイド少女。作品中ではどこかに行く度に気の毒な目に遭っている。


代官のオットー

 ナカジマ領の代官。実質ナカジマ領の全てを切り盛りしている苦労人。真面目な熱血漢。マチェイに妻子を残している。


メイドのモニカ

 本名モニカ・カシーヤス。ランピーニ聖国からやって来た押しかけメイド。一見、物腰の柔らかな優秀なメイドだが、王家の諜者としての裏の顔を持つ。

 ハヤテとティトゥ、二人の『竜 騎 士(ドラゴンライダー)』の大ファン。


料理人のベアータ

 ナカジマ家の元気な料理人少女。ハヤテの発案するドラゴンメニューのオーソリティ。

 カーチャよりも幼く見えるが、実際はティトゥと同い年。


ユリウス

 ミロスラフ王国の元宰相。かつてはティトゥ達に様々な嫌がらせをしたが、今は心を入れ替えてナカジマ領の発展を手伝っている。

 元々、ミロスラフ王国はほぼユリウス宰相が一人で取り仕切っていただけあって、国の内外に知られる非常に優秀な吏僚(りりょう)である。

 いささか口うるさい所があるため、ティトゥには若干煙たがられている。


◇◇◇◇ナカジマ領民・その他関係者◇◇◇◇


チェルヌィフ商人のシーロ

 胡散臭い笑みがトレードマークのチェルヌィフ商人。去年の夏にランピーニ聖国の沖で漂流していた所をハヤテ達に救われる。その恩に報いるために、単身はるばるナカジマまでやって来た。

 現在はチェルヌィフネットワークと呼ばれる組織に所属している。各地の情報を集めては、ハヤテ達に伝えている。

 ユリウス元宰相に雇われ、諜者の真似事も行っているようだ。


ロマ爺さん

 アノ村の村長。白髭の老人。毎朝アノ村の住人を率いてコノ村までやって来てはナカジマ家の下働きをしている。


家具職人のオレク

 コノ村で働く家具職人。元々は昨年の春にミロスラフ王国を襲った、隣国ゾルタの捕虜。

 ハヤテのムチャ振りに応えて、胴体内補助席や落下増槽を作成する。


土木学者のベンジャミン

 自称『ランピーニ聖国随一の土木学者』。彼の言う土木学者とは、地質学の研究者と土木工学の専門家を足して割ったような存在らしい。

 マイペースかつ空気が読めない興奮しやすい性格をしている。

 興の乗ったハヤテの絶叫ツアーの被害に遭って以来、ハヤテを苦手としている。

 現在、メイドのモニカに一目ぼれ中。


トマス・オルサーク

 隣国ゾルタのオルサーク家の三男。別名『オルサークの竜軍師』。

 幼い妹と共に見聞を広めるためにナカジマ家に世話になっている――というのは名目で、ベアータの作るドラゴンメニューの虜になっているだけなのかもしれない。


アネタ・オルサーク

 トマスの妹。オルサーク家の長女。トマスと共にナカジマ家で日々見聞を広めている。


スターレク

 ティトゥが最初にナカジマ領入りした時に揉めたポルペツカ商工ギルド。その役員の中でも一番の若手だった男。

 無意味に新領主に反発する役員の中で、唯一、彼だけが現実が見えていた。そのためかギルド役員の中では、一人浮いた存在となっていた。

 現在はポルペツカに戻って、開拓用の工事作業員の手配を一手に引き受けている。たまにコノ村に来ては現場を視察しているようだ。


◇◇◇◇マチェイ家◇◇◇◇


 ティトゥの実家。王都から南東に馬車で三日の距離にある、農村地帯。

 当主はティトゥの実父、シモン・マチェイ。下士位の貴族家である。寄り親は上士位のヴラーベル家。(作品内未登場)


シモン・エミーリエ・ミロシュ

 それぞれティトゥの父・母・弟。


マチェイ家の使用人達

 メイド長ミラダ。家令見習いエリアス。使用人頭ルジェック。悪魔料理人テオドル。


◇◇◇◇オルドラーチェク領◇◇◇◇


 ナカジマ領地からネライ領地を挟んで南に位置する領地。

 ミロスラフ王国最大の港町・ボハーチェクを有する。

 コノ村からボハーチェクの港町までは、馬車で大体三日の距離となる。

 ハヤテはご近所感覚で往復している模様。


当主ヴィクトル

 オルドラーチェク家当主。ハヤテいわく「海賊船の船長のような風貌」らしい。

 粗暴な見た目に似合わず、時流を読む冷徹な商売人としての一面を持つ。

 二人の奥さんと、まだ幼い三人の子供がいる。


家令のシェベスチアーン

 オルドラーチェク家の有能な家令。


商人ジトニーク

 ボハーチェクの港町を拠点とするオルドラーチェク家の御用商人。

 最初にナカジマ領に進出した商会となる。商才溢れた非常に優秀な商人で、樽増槽の発案者でもある。


商人セイコラ

 ボハーチェクの港町を拠点とする大手商会の老商人。

 長年に渡ってミロスラフ王国におけるランピーニ聖国の窓口的な役割を果たしている。ナカジマ家に土木学者のベンジャミンを紹介したのはこの老人である。

 現在はナカジマ領に入り浸って、開発の主導権を握ろうと精を出している。


◇◇◇◇ミロスラフ王家関係◇◇◇◇


カミルバルト・ヨナターン

 通称『カミル将軍』。文武両道に恵まれた生まれながらの為政者。

 自分の存在が国を割る原因になると考え、若くして早々に臣籍降下した。

 しかし、本人の思惑とは別に、周囲の期待感はいつまでも消える事が無かったようだ。

 物語の開始時点では、王都に呼び戻されて王都騎士団の団長となっていた。

 最初からハヤテの脅威を知る者の一人で、彼の暴走を恐れている。

 兄王の死後、王城に入り、現在では国王代行を務めている。


アダム特務官

 叩き上げの元・王都騎士団の班長。

 脳筋揃いの騎士団員の中にあって数少ない良識派。そのためか、貧乏くじを引かされる事も多い苦労人。

 ハヤテ達とは戦勝式典以来の長い付き合いとなる。

 現在はカミルバルト直属の部下として、彼の手足となって働いている。


元国王・ノルベルサンド・ミロスラフ

 故人。前ミロスラフ国王。

 皇后のペラゲーヤはチェルヌィフ王朝のソトニコフ家の娘で、ソトニコフ家は六大部族サルート家の庶家にあたる。


パンチラ・ネライ

 ミロスラフ王国の元第四王子。上士位ネライ家の分家当主。通称『ネライ卿』。

 わがままな世間知らずで、その身勝手な要求でティトゥを長く苦しめた。

 一年前、聖国使節団の副代表を襲撃した罪で、全ての地位をはく奪され、現在は王城の一角に幽閉されている。


ヤロスラフ・マコフスキー

 上士位マコフスキー家の現当主。

 マコフスキー家は代々、聖国派の貴族として強い影響力を持っていたが、メザメ伯爵にそそのかされてマリエッタ王女襲撃計画を画策する。

 ハヤテ達竜 騎 士(ドラゴンライダー)の活躍でその陰謀は潰えたが、跡取りとなるヤロミールは死亡。マコフスキー家もほぼ取り潰し同然の憂き目を見る事となった。

これで第十二章は終了となります。

次章の開始までお待ちください。

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