表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の家族  作者: 織田優
2/2

お姉ちゃん

私のお姉ちゃんは何も出来ない

勉強も運動も料理もお手伝いも何も出来ない


お姉ちゃんは何時も泣いている

何も出来ない自分に悔しさを感じて泣いている


お姉ちゃんはケガが多い

気がつけば何時もケガが増えている


お姉ちゃんは学校でいじめられている

学校に行くと濡れて帰ってくる


お姉ちゃんは部屋にいることが多い

学校をズル休みすることもある


お姉ちゃんは私が好き

一緒に遊ぼっていっぱい聞いてくる


私はお姉ちゃんが好き

何があっても私を好きでいてくれるから


ママはお姉ちゃんが好き

何も出来ないお姉ちゃんを叱ることなく優しくしている





パパはお姉ちゃんをよく愛してる

パパは帰ってくるとお姉ちゃんを自分の部屋に呼ぶ、それから暫くするとパパの笑い声が聞こえてくる


「アハハハハハハハハハハ」

ほら今日も、パパの笑い声が聞こえてくる

ほら今日も、お姉ちゃんはケガして戻ってくる


私もお姉ちゃんみたいに愛されたいな

ママに聞いてみるけれど


「あれは愛なんかじゃないわ」

と言われる


でも私はあれが愛だと思う


「アハハハハハハハハハハ」

ほら今日も、パパの笑い声が聞こえてくる

ほら今日も、お姉ちゃんの笑い声は聞こえてこない






お姉ちゃんが羨ましいな

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ