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episode 1「異世界」

「この世界は、作業ゲーだ。」


俺は、これが口癖だった。

この世界が、作業ゲーだと思ったのは、高二の冬ぐらいだった。


高二の冬休み、俺のイカれた自己中中二病の頭には、こんな考えが浮かび上がった、作業のように、同じ時間に起き、作業のように同じ時間に勉強し、作業のように同じ時間に眠る。 これの繰り返しの人生、一体何が楽しいのだろうか。と、そこから俺は更にイカれた考えを思いつく。取り敢えず、総理大臣になって、この世界を変えてやろう、という考えだ。 その為に猛勉強を始めた。 三日も続かなかったがね。


そして俺は高三の春、高校を中退。 この生活に嫌気がさし、ストレスが溜まっていく内に俺はよく腹を壊すようになった。そして、ついに引き篭もった。 そこからは簡単だった、下の下まで堕ちていった。やることと言えばゲーム、ラノベ、腐ったような生活をしていた。しかし、運動だけは欠かさずしていた為、見た目はそれほど悪くなかった。と思いたい。


ところで、話が変わるが、俺は今病院の霊安室にいる。


それは三時間前の事だ。

いつもと同じように息子の上下運動を済まし、母親にお使いを頼まれたので、行く途中に、いたのだ。

泣きじゃくっている美少女が…

こんなアニメや漫画みたいな展開になんの疑問も抱かずにその子のもとへ近寄った。

絶句した。

その子は泣いているのではなかった。眼から血を流していた。俺は慌てて、救急車を呼ぼうとした、


「ザクッ」


嫌な音がした。

そのまま意識が途絶えた。


気付いた時には霊安室にいた。

死んでいる自分を見下ろしながら。

不思議な感覚だ。自分を客観的に見れる機会などそうそうないだろう。

そして自分を見下ろしながら、思った。


俺は死んだ。


周りはとても暗い。

自分しか見えない。

俺の亡骸が寝てるベッドすらも見えない。

どう言う事だろうか、などと考えていると、唐突に、この静寂をその声は切り裂いた。

「よう、お前が、篠原 正〈シノハラ セイ〉か」


声のする方を向くとそこには、金髪の髪の毛を括った二十代くらいの男が立っていた。

またもや絶句した。が、恐怖で絶句したわけではない。単に驚いたのだ。ていうか、俺そんな名前だったか?まぁいいか。


「あれ?違うのか?て、んなわけねぇよな、どうした?喋れないなんてことはないだろ?」


「誰だ?ここはどこだ?俺は一体どうなったんだ?」


正直、恐怖より、疑問の方が多かった。


「質問は一つづつにしてくれよ。まあ、いいか、順番に説明して行くぞ、まず、お前は死んだ。」


やっぱりそうか。わかってはいたが他人の口から聞かさせるとやっぱショックだな。


「死因は聞いとくか?」


「いや、いい、大体はわかっている。でも、あの少女はどうなったんだ?俺はなぜ刺されたんだ?」


「あー、お前テレビとか見なさそうだもんな。」

男は笑いながら続けた。


「今、お前の世界では、眼だけくり抜いて殺すって言う、なかなかにイカれてる、サイコパスがいるんだけどな、その現場にばったりお前が遭遇して、口封じの為にヤられたってわけだ。」


「なるほど。」


てことは、あれか、俺は運悪く、そのサイコパス野郎にあって口封じのためだけに殺されたってわけか、ふざけんな。


「で、ここはどこだ。って言ってたな、ここは魂の世界。《ソウル・ワールド》って呼ばれる世界だ。だから今お前体ないだろ?」


男に言われて初めて気付いた。そう言えばさっきからふわふわしてると言うか、体が浮いてるような感じがするな。


「で、説明しても多分わからんから軽く説明するとだな。」


男は続けた。


どうやら、男が言うには世界は三つあるらしい。

一つは、俺が生きていた、平和の世界リプレセント・ワールド


二つ目は、今俺がいる世界、魂の世界ソウル・ワールド


そして、三つ目、俺は目を輝かせた。

異界の世界フュージョン・ワールド


異世界は、存在した。


ご閲覧、誠に有難うございます。

まだまだ、至らない点はあるとは思いますが、どうぞ、これからも宜しくお願い致します。



改善点や、不満など、ドンドンコメント下さい。

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