たっくん5歳
ぼく、たっくん!
5歳なの。
ぼくにはお姉ちゃんがいるんだ。
お姉ちゃんは8歳なんだよ。
でもお姉ちゃん変なんだよ〜。
ぼくのお姉ちゃん、セー○ームーン が大好きなんだ。
いつも変身するまねとかしてるんだよ。
でもぼくも始めは一緒にテレビをみてたんだよ。
そしたらさ、ぼくはマー○ュリーが好きになっちゃったんだよ。
そしたらあの女の人達はみんな15歳だっていうでしょ。
ぼくの幼稚園の前には中学校があるんだよ。
だからずっと中学生をみてたんだよ。
おかしいんだ。
あんなくびれた綺麗な女の人はいないんだよ。
ぼくはまたアニメに騙されたんだって悲しくなったんだ。
でもその日の帰りにママとお姉ちゃんとスーパーで買い物してたんだ。
そしたら凄くくびれたスタイルの、スカートの短い制服を着た、お姉ちゃん達が前にいたんだ。
ぼくは慌てて、
「ママ、あの人達は15歳?」
って聞いたんだ。
そしたらママはあの人達は高校生よって教えてくれたんだ。
お姉ちゃんも
「セーラームーンだ!」
て大喜びでさ。
ぼくも嬉しかったなあ。
髪も金髪で上で二つ結びなんだよ。
目も回りが真っ白に見えて大きいし。
でもちょっといつもみるセーラー○ーンとは違うんだ。
なんか肌も茶色いし、
唇も真っ白なんだ。
ぼくは気になってママに聞いたら、似てるけどセー○ームーンじゃないって聞いたんだ。
だからぼくは納得したんだ。
でもお姉ちゃんは信じちゃって、
毎日学校から帰ってくるとチョークで唇を真っ白にして帰ってくるんだ。
ママがいつも怒ってるんだけど聞かないんだ。
ぼくはお姉ちゃんには彼女達がセーラー○ーンじゃなかったんだって言えないんだよ。
だって言ったら今物凄く嬉しそうに笑顔で唇を真っ白にして踊ってるお姉ちゃんはどうなっちゃうの?
ぼくにその勇気は無いよ。
じゃぼくはもうお姉ちゃんを観察するのは心がいたいからこの辺で。
次回は
「たっくん、はじめての恋」だよ。
みてね!