ノリがいい小悪魔の正体
「めっちゃ、痛い…」
僕は、意識が戻り、とりあえず僕のなかで何がおきたか整理をしようとしたが何も思い出せない。僕は、ゆっくり立ち上がった。
「ここは、どこだ?」
僕は、何故か可愛らしい部屋にいた。
「これは、夢だな。めっちゃ、痛いけど。」
とりあえず、夢だと信じて寝ることにした。その時、ドアが開く音がした。同時に聞き覚えがある少女の声がした。
「あんた、起きた?」
「お前は、誰だ?」
「ここまで、運んでやったのになにその態度?」
そして、やっと僕は全部思い出した。
「あっ、お前は!僕を、スタンガンで気絶させて頭を硬いもので叩いた悪魔だ!」
「誰が悪魔だ!」
そして、彼女は無駄にノリが良かった。
「で、お前は一体誰なんだ?」
「わ、私は南桜高校の2年の鈴木林檎です!」
「はぁっ!お前が俺と同級生だと!?」
「そうよ!で、あなたは誰なの?」
「え~と、俺は池田 優真だ。ところで、何か焦げ臭くないか?」
僕が、そう言うと彼女は、走って台所に向かった。
「あ~、焦げてる!!!」
彼女の声はとても大きかった。もう、遅かったみたいだった。僕は、その隙にとりあえず家に帰ることにした。そして、扉を開けると見たことのある風景が僕の目に映し出された。それも、そのはず。なぜなら、彼女の家は、僕の隣の家だったからだ。
「まじか......」