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もうこんなの嫌なのだー

転生もの読んでると、転生後のスペックもすごいですが

本人も生まれ変わりの前のスキルが半端ないですね、、

うちのおっさんは料理も洗濯も奥さん任せですできません

やっぱ令嬢なのでこの後冒険できるのだろうか不安です。

わしは一瞬気を失いかけたが、美代子が支えてくれたので、辛うじてこらえた。


何かわしは呪いでもうけたのだろうか、こんな姿を美代子だけでなく元部下の田中にまで、まさかと思うが息子と娘までこんな姿を見られるたら死んでも死にきれないと言うか、


 悪魔に魂を売ってでもどうにかしたい。


 そんな壮絶な思いとは裏腹に,笑い転げる田中は

 何やらあちら側の使用人に連れ去られ、わしらも別室で休息をうながされた。


 お付き合の夫人がいるので美代子は黙っていたが

 美代子も何度か会った田中のことは覚えていると思う。

 結構あいつは前世の我が家でただ飯を食ったはずだ。


 程なくして客室に案内されると、お付きの夫人が席を外し、美代子と二人だけになった。


 「あの婚約者って、田中くんですよね」

 美代子が口を開いた。

 「そうだ、、」

 「どうなってるんでしょうね?前世の因縁?こんなとこに揃うなんて?あまりいないはずの前世持ちが、狭い範囲で存在って何かおかしくないですか?」

 美代子の言葉にわしもうなずいた。


 妙にわしら関係者が多くはないか?


「しかし、まあチャンスですよお父さん、田中さんと結婚すればいいですよ、お互い事情が分かってるし、下手なマネはしないだろうし」


「その前に田中が断ってくるんゃないか、わしも断る」

 いくらなんでも、禿のおっさん付はいらんだろう。


「そんな、こといわないで、田中さんが婚約者となると色々都合がいいですよ」

美代子は嬉々として言い放った。


「何が?」

「相手がお父さんってわかってるんですから、いろいろ協力してくれますし、いまをときめく侯爵家ですから、いろんなつてやらありますからね。私達のこの前世の顔が残ってるのを、どにかできるかも」

「どうにかって無理だろう」

「解決しようにない事象ではありますけど、きっと意味があるんですよ、それに断るにせよ、田中さんとはこれから協力すべきですよ、何かの意図かをさぐるためにね」

「何かとは?」

「今はまだ、、でも何かおかしいですよこれ」


 気になることばを吐く美代子の執拗な説得によって、わしは田中と会って話をすることにした。

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