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ええつ子供じゃん

「あ、日本酒みたいな感じですね。おお試飲もできるのかー

なんか、前世の日本みたいですね」

田中くんがやってきて試飲しました。

田中くんはこの世界では成人してるので咎めはしませんが

お父さんが少し涙目ですね。

「田中、、どうだ?日本酒みたいな味か?」

お父さんの言葉に田中くんが答えます。

「なかなかいけます。日本酒っていうよりは若干フルーティな感じですが」

感想を述べると

「あ、おみやげにいいですね。自分用とお土産用に買っていいんでしょうか?」

「後続の馬車に積んでもらえばいいと思うわ」

宣伝行列なので私達の馬車のあとにミア達お世話部隊の馬車、

そして荷物を運んでくれ警備もかねる教会の精鋭部隊の馬車が続いているから

その馬車に積んでもらえば問題はないし、

彼らへのお礼も兼ねて買うのはどうかしらと思っていたので丁度いいわけです。

お父さんの分だけ買うってのも贔屓しすぎですしね。

「ああ、わしも早く成人になりたい」

田中くんがおいしそうな顔でもう一杯試飲するのを見てうらやましげに見てます。

「田中くん、まだ夕食には早いからそれくらいにしたら」

「はい」

お父さんの目がうるうるしてきたのでこのくらいで止めておかないとですね。

そうこうしてるうちにジャック司祭が宿屋を手配して帰ってこられました。

「ほう、お土産にですか」

「司祭もいかがですか」

田中くんがすすめますが

「いや、酒は飲まないので」

まじめな方ですね。

「しかしこのお酒って剣王ってここの王様のネーミングなのかしら」

私がこう言っていると土産物屋の店主がにこにこしながら答えてくれました。

大柄ながっしりとした商売人と言うよりは冒険者が似合いそうな外見ですが

落ち着いた中年の男性です。

「これはわが英雄王様がこう言うものが飲みたいとおっしゃったので、

この街の酒屋ギルドが開発した商品なのです。

こちらには生息してなかった南方の植物を見つけ、

栽培して試行錯誤を繰り返しして作り出したものなのです」

すごく自慢げですが納得です、

この世界でこれを独自で作るのはさぞ大変だったと思います。

「あのサカナのような菓子とかも英雄王の好物なのですか?」

すかさずお父さんが情報収集開始です。

「ええ、あれが食べたいとのリクエストですので、

この街は英雄王様を大切に崇めてご希望があらばかなえたいものばかりですので」

そのほかもろもろも、英雄王の希望を叶えるためだそうです。

この店主の話を聞いていると、

私達が思っていた民が聖竜に保護されていると言うようり

民が英雄王を保護してる感じに聞こえてきました。

「王様ってどんな方なんですか?」

店主が喜色満面でいいました。

「この街を聖竜様をお救いなされた勇者であり、我々を導いてくださる方です。

あちらに肖像画がございます」

店主の指示した肖像画には二人の男女が描かれてました。

一人は王妃様でしょうか、金と言っても白金の髪に儚げで壊れそうな美貌ですが

英雄王は、、英雄王は

「あのー王様は今年おいくつなのですか、、いや魔王を討伐したんですよね」

いい淀んでいた私達に代わり

空気を読まない田中くんの天然ぼけ質問がいい感じです。

店主はにこにこしながら

「この肖像画は最新ですよー毎年更新しますから

おいくつかは私達も知りませんが、たしか

この地を平定されてから30年はたってますね」

私たち一行は絶句した。

それならもういい年のおじさんのはずなのに

肖像画の中でりりしくたたずむ最新版の英雄王は、、

「どう見ても12から14歳くらいなんですけど」

私たちのいい淀み感をばっさりと田中くんが言い切りました。

肖像画の中の英雄王は

まだあどけない少年だったのです。

「お酒飲んでいいんだ、これでも40歳以上だから」

何故かお酒に固執したお父さんが違う方向で突っ込みを入れてました。




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