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猫ってかわいいな

 わしは食われたくない。

 逃げようとするのをリリたちが必死で留める。

 令嬢たるわしの力なんて

 猫耳娘の遥かに下だから簡単にとり押さえられた。


「離して!魔神に生きて食べられるのなんか嫌なの」


 そんなことを大声で叫ぶと猫耳娘がびっくりした目でわしを見た。


「大丈夫です。大魔神様は人間の肉は嫌いですから」


 良かったけど、、そういう問題なのかー?


「魔神様は甘いのが大好きですのー」

「甘くてかわいいのが大好きですのー」


 三人はそういうといきなり猫の姿になった。


「私達は魔族でも力があんまりないんですにゃ」

「でも魔神様は私達の命を救ってくださったにゃ」

「すごく優しい方にゃ」


 三匹がうるうるした目でわしを見た。

 猫になった三匹はすこぶるかわいくて、卑怯だぞこの野郎と思うくらいかわいい

 猫好きの同僚がいて良く猫自慢されて辟易していたが、今ならわかる。

 子猫萌えじゃー

 

「だからルナさま安全なのにゃ」

「かわいいもの大好きだから安全」


 まあこんな子猫を拾っうんだから、そう悪い奴ではないかもしれん。


「ルナ様のお部屋もかわいいのにゃ」


 気が付いてみるとベッドのある部屋はこの世界のものとは思えなかった。

 建築などの基本はそうなのだが、壁がピンクなのだ。

 そして良くある花の壁紙でなく、、、、。

 ツインテールの少女?らしき姿の絵が柄のようになって部屋まわりを囲んでいる。

 天蓋付のベットも、家具もクッションもピンクで持ち手が星の形とか、、

 十代の子供部屋のような感じだ。

 こんな部屋を作る魔神とはいかなる人物だろうか?


「何をしている遅いではないか!」


 いきなりドアをあけて、壮年の男が入ってきた。

 がっしりしてはいるが貴族のような雰囲気の男だ。


「何をさぼっている。魔神様はお待ちかねだ。お気にいりであることをいいことに仕事もせずいいきなものだ」

「ごめんなさいにゃ」

「すぐにしますにゃ」

「こわいにゃあ」


 三匹がプルプル震える。


「お前たちには処罰が必要だな」


 冷酷な言葉に子猫がおびえてわしの足に身を寄せた。

 その時とっさにわしの課長モードのスイッチが入ってしまった。

 出来の悪い部下の不始末を付けるスイッチがー。


「もうしわけありませんでした。わたくしが不安だったのをこの子たちがなぐさめてくださってましたの、魔神様におめどうりなどと、普通も人間には恐れ多すぎますもの、ご容赦ください」


 45度ほど腰を曲げてお辞儀をする。課長スキルが発動した。

 

「うつ、なんだこのスキルは、、まあ、いいでしょう、魔神様がお待ちかねなのだ早くこられよ」


 男はそういって出て行った。


「ルナさまーありがとーにゃー」

「ルナさまー」

「ルナさまー」


 まんまるの大きな目をうるうるさせて、肉球の手で足にとりすがるのを見ると

 なんだか魔神との対面なんかどうでもよくなってきた。

 このままでいたい、ぬこ天国じゃー。

 しかし、三匹が魔神の元に向かうために人型に戻ってしまった。

 わしは断然猫の方が良かったな。

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