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6話
僕たち、死神は神に作られ、人間の死を見届けることを仕事としてきました。本来、人間には寿命というものがあり、それは不変だとされてきました。しかし、最近の人間たちは科学の発達により、何もかもが大きく変わっていきました。自動車なんか分かりやすい例えですね。交通事故が多くなっていることを知っていますか?そして、人の心も変わっていきました。最近の人間の心は本当に弱いです。気に食わないからって簡単に人を殺したり、小さなことで絶望して自分の命を絶ったり。もうそんな世の中では、寿命は存在してないんです。そのことを危惧した神は死神に新しく任務を課しました。それは寿命以外で死ぬ可能性のある人間を救うことです。僕たち死神の間でも科学は発達していて、人間が死ぬ危険性を予測できるようになりました。死神にはそれぞれに対象者が割り振られ、本来の仕事である見届けと供に、対象者が死ぬ危険性に遭遇した場合、死神に連絡が入り、対象者を助けるために行動を起こすということです。それをLive研究部は主な活動として、行っているわけです。