じ、実は!?
「ほんっとうに、ごめんなさい!」
「いいの、いいの。
本当に全然気にしてないから。」
「でも・・・」
「大丈夫!」
「有理さん・・・」
有理さんの優しさが心にしみる。
この優しさがまぶしくて、私は跳ね返してたんだろうな。
っていまさらながらに思う。
「じゃ、この話しはおしまいね。」
有理さんがにっこりと笑ったとき、
有理さんが自分の足につまづいて転んだ。
「い、意外とドジなんですね。」
「あはははっ」
「はい、めがねどうぞ。」
「ありがとう。」
「え・・?」
「ん?」
私は思考が停止した。
目の前にいる人は・・・
大きな目にパッチリ二重。
どこからどうみても・・・
「美人!」
「え?誰が?」
「有理さんですよ!
メガネなんてもったいない!コンタクトにしちゃえばいいのに。」
「で、でも、コンタクトって痛そうでしょ?」
「全然そんなことないですよ!
思い切ってそうしちゃえば・・・」
そういえば、有理さんの今の服装は制服。
よく見ると、手足はほっそいし
私服が変だから気づかなかったけど・・・
本当は、モデル並にスタイル抜群!?
私の目って節穴・・・
「有理さん、私服・・・もうちょっとおしゃれにしません?」
「え、どうして?」
「どうしてって・・・ダサいですもん。」
「やっぱり・・・
美香子ちゃんおしゃれだからねぇ。」
「そうじゃなくて!
とびっきり可愛くして、お兄ちゃんをハラハラさせちゃいましょうよ。
早く告ってもらえるように。」
「そ、そんなこと・・・」
「大丈夫ですって!」
いいことに、私と有理さんの服のサイズは一緒だった。
お兄ちゃんがいないことを良いことに
いろいろ好きなようにやっていく。
メガネをコンタクトにして、三つ編みをほどいて軽く毛先をカールさせた。
服はとびっきりのコーディネートをする。
これって、絶世の美女・・・ってやつかしら。
男の目をひいちゃう!!
「お兄ちゃん、惚れ直しちゃうんじゃないかな?」
「直すもなにも、最初から私なんて・・・」
「そんなことないですから!」
この後、有理さんの格好をみて、
顔を真っ赤にさせ、口をパクパクさせるおにいちゃんであった。
お兄ちゃんを取られちゃったのはすごくショックだけど・・・
有理さんならいいかな。
ううん、有理さんにしか、お兄ちゃんは心配で任せられないかも。
なーんて。
いつか、お兄ちゃんよりカッコ良い人を見つけるんだ。
って心に決めた私であった。
終了です!
今まで、みなさま有難うございました。
これで、一時休止となりますが・・
必ず復帰しますので!
宜しくお願いします。