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桜並木  作者: 桜桃
3/9

かの・・・じょ?






「今日は絶対一緒に帰るもん。」


「でも、さっき一緒に帰れないってメールきたんじゃないの?」


「待ち伏せするの!」


「こっわ~。

 あのねぇ、お兄ちゃんにもいろいろあるんでしょ?

 妹のあんたがいつまでも引っ付いててもねぇ。」


「なんと言われようが、私はぜ~~~~ったいに、

 お兄ちゃんと帰るの!」


「あっそ。」




勝手にしなさい。



と花梨は呆れ半分。






そう、私は絶対におにいちゃんと帰るの!



なにが何でも!
















































「じゃね、美香子。がんばんな。」


「うん。」





花梨の背中を眺めながら再度、力んだ。





「さむっ」




いくら、春だとはいえ、この時期はまだ冷える。





手をさすりながらおにいちゃんを待っていた。







「美香子?」


「お兄ちゃん!」






やっと来た。






「なにやってんだよ。

 先に帰ってろって言ったろ?」


「どうしてもお兄ちゃんと帰りたかったんだもん!」


「あのなぁ・・・」


「まぁまぁ。優一くんと帰りたいってやっぱり妹なら思うよ?」


「そうかぁ?」


「うん。」


「・・・誰?」





一段と声が低くなった。




まさか、この人がお兄ちゃんの彼女?


信じらんない。




お兄ちゃんの彼女だったら、どんなに美人でも許せない!



なんて思っていたが、的外れだ。





お兄ちゃんて、趣味が悪い。






黒い髪を三つ編みにしていて、めがねをかけていて・・・



はっきり言って、綺麗のかけらもない。





だったら、私のほうがお兄ちゃんにつりあうじゃない!!










「あぁ、同じクラスの姫宮有理。」


「初めまして。美香子ちゃん。」


「初めまして・・・」




声は・・・まぁまぁ可愛いんだけど・・・


顔と一致しない。




しかもなぁに?



姫宮だって。



姫と程遠いじゃない。





お兄ちゃんの考えていること、全然わかんない!








「そっか。実際に会うのは初めてか。」


「そうよ。

 優一君、全然美香子ちゃんに会わせてくれなかったじゃない。」


「ごめんごめん。」


「・・・え?どういうこと?」


「美香子。

 前に俺たちが住んでたマンションあるだろ?」


「うん。」


「そこの隣がこいつだったんだよ。」


「でも、小学校のときに転校しちゃったから・・・

 会えなかったのよね。」





そんなつながりがあったなんて。





「良く、美香子ちゃんがお昼ねしてるときにね

 優一君、悪がきだからこっそり抜け出してたの。」


「え・・・?」


「そして、公園をいっつも走り回ってたよね。

 俺は陸上の選手になるんだ!なんて言って。」


「お、お兄ちゃん、そんなこと言ってたの?」


「よく覚えてるな?」


「覚えてるよ。

 だって、あのときの優一君・・・きらきらしてたもん!」


「そ、そっかな?」





どんどん赤く染まっていくおにいちゃんの頬。





ねぇ、本気だなんていわないよね?



こんな、なんの取り柄もなさそうな人を好きだなんて。





せめて、美香子より綺麗な人にしてほしかった。









彼女、だなんて・・・言わないよね?






お兄ちゃん。












美香子ちゃん・・・



基本的、性格悪いです・・・。

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