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第20話

 雲の形を見極めようとしたけど……

 見れば見るほど不思議です。たぶん楕円形っぽい形のはずだけど、横長の菱形のようにも見えます。どっちだろう……


「どうしたの? 珍しい星でも見つけた?」

「変な星を見つけたんです……」

「どんな星だった?」

「星が菱形に見えるなんて、目がおかしくなったのかな……」

「座標はわかる?」

「あ、はい…… 経度は……」


 天体望遠鏡についている計器から、方位と角度を読み取ると……

 すごいな。


「ああ、それはセレクトロ星ねぇ。だいたい1万光年くらい先にある星よ。年老いた太陽と白色矮星がお互いの周りを回ってる関係で光が歪んでるの。でも、そこにも人の住む星が巡っているのよ……」


 すご。今見ているのは1万年前に生まれた光、ですよね。

 それだけの時間をかけて、ここにたどり着いたわけで。

 星の海の長い長い旅路、かあ……

 そういえば……


「光年って、星の海に挑んだ100人の勇者の物語…… でしたっけ? 出てくるの」

「うん、そんな風にも呼ばれているわね……」

 エスターは懐かしいものでも見るような、ちょっと悲しそうな笑顔を浮かべた。


「ごめん、変な事聞いちゃった?」

「別にかまわないわよ。ちょっと思い出しちゃったことがあっただけよ。それより観測はもういいの?」

「もうちょっとだけ」

「そう……」


 100人の勇者の物語というのは、内容自体は誰でも知ってるポピュラーなお伽噺。


 昔々、ルーアのアルフォンソルに城ありき。

 鉄で作った星の船。

 勇者は名付けしイルグルと。

 旅立つ先は、遥か彼方のウニヴェルゾ。

 ポジトロニックに宿る精霊を友にして。


 始まりはだいたいこんな感じだったかな。

 ルーアって、月の事を指す古語だったよね。どうやって行ったんだろ。


 そんな事を考えながら、いくつかの星の座標と時間を記録した。

 だいたい星って、北の空の一点を中心にして、回っているんだよね。

 中には、そうでないものもあるし、1時間半ごとに空を巡るような、速く動いているものもある。望遠鏡の性能が良ければ細かい事が分かるかもしれないけれど、そういうのは重たいから、早い星を追いかけるのには向かないかも。


 そういえば、ハクショクワイセイって何なんでしょうね。まあいいか。それを聞いたら長くなりそうだし眠くなってきたし。


長くなってしまったので、実質的には前後編(?)になりました。

文章力が足りませんねぇ……Orz

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