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転生して死霊術士になったけど敵が多すぎてヤバイ!  作者: はくさい
第四章

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第62話 聖女とヨーラムさんのレベル上げ


 ヨゾラさんとユリアさんのレベル上げを終えた俺達は、また平和な暮らしに戻った。

 しかし、俺は主要配下のレベル上げを毎日ひたすら行うことになった。

 まあ仕方ない。いつ何が起こるか分からない。戦力増強は早めにしておいた方が良い。


 さっそくまずは聖女のレベル上げを行うと、聖女の職業レベルが53まで上がった。聖女の職業レベルはもともと33だった。以前は50までは上がらない予想だったが、勇者の影響を計算していなかったからだな。その結果、聖騎士枠が2人分増えた。


 聖騎士枠は1つだけだと予想していたから、聖騎士候補はヨーコちゃん一人だけしか考えていなかったが、ヨーマ君も候補にいれておこう。まだ職業は何もないみたいだし。ヨーラムさんは商人を持っているから聖騎士一点集中ができないので候補からは除外だ。一応山賊を聖騎士にして奪ったスキルを使う時用に強くするという手もあるが、今のところ使わせたいスキルも特にない。それに光魔法が死にスキルになるのでアンデッドに聖騎士を覚えさせるのはもったいない。断られたらとりあえず温存だな。


 ちなみに聖女もけっこう強くなったが、俺よりは弱い。勇者と違って経験値増加がないし、支援術士の職業もあるので、聖女に一点集中できないからだな。

 そして聖女は新たなスキルを覚えた。


セイントプロテクション 消費MP200

 仲間の物理防御と魔法防御を2倍にする。最大10人まで。自分は対象外。


神聖結界 消費MP2000

 広範囲に一定期間魔物が侵入できない結界を張る。許可した種類の魔物は入ることが可能。MPを追加で込めれば効果期間を延長できる。


 セイントプロテクションはかなり強いな。勇者にも攻撃系の似たようなスキルがあったが、こっちの方が倍率が高い。勇者に使えば勇者がさらに強くなる神スキルだ。

 神聖結界は、町を守ったりするスキルのようだ。魔物の軍勢から町を守れるのは、魔王軍を相手にする際に役に立つだろう。戦場に張っても強いしな。しかもMP無限と組み合わせればいくらでも延長できる。状況次第では超重要スキルになるかもな。

 しかしさすが聖女だ。勇者と同じく特別な職業だけある。勇者と合わせれば攻防ともに仲間が強くなる。やはり勇者の仲間になるのが本来の役割なんだろう。まあ俺の配下として両方仲間になったから問題ないか。



 しばらく俺の配下のレベル上げの日々を過ごしていると、ヨーラムさんが首都から戻ってきた。さっそく日程調整をしてレベル上げに来てもらった。


 ヨーラムさんのレベルは狐獣人Lv5商人Lv18だ。ヨーラムさんは今まで魔物を倒してレベル上げしたことは無いそうだ。20年くらいスキルを使い続けてレベルを上げたらしい。

 商人はHPとMPしか上がらないため、ステータスはかなり低い。

 弱い配下用に高レベルゴブリンと高レベルヤドカリも作ってあるので、戦士を覚えたあとはゴブリンから倒してもらった。


 しかし高レベルオークを作った時も思ったが、弱い魔物でも高レベルにすればかなり強い。上級アンデッドLv51戦士Lv51のゴブリンはHPが二万ある。物理攻撃も二千だ。普通に野良Aランク魔物と戦えるステータスだ。1対1だと野良Aランク魔物には勝てないだろうが、何匹かいれば勝てそうなレベルだ。まあ強めのBランクくらいの強さだな。

 俺の配下の効果でHPが5千上がっているし上級アンデッドは人間やゴブリンより種族レベルが上がった際のステータス上昇値が多いみたいなので、普通の高レベルゴブリンより強いのだろう。

 ちなみにゴブリンキングになったりはしない。この世界の魔物はレベルアップで進化したりしないようだ。生まれた種族は変わらないらしい。地球と同じだな。弱い種族に生まれたら強い種族には勝てない。世知辛いな。まあ職業を得て強くなるゴブリンはたまにいるらしいから地球よりはチャンスがあるか。


 とりあえず俺はその辺のゴブリンを捕まえればいくらでも強い配下を増やせるということだ。一般兵士が戦士Lv51の軍が作れる。強すぎだ。

 まあ1日でレベル上げできる数は3体くらいなので、何千とかの数をそろえるのは無理だけどな。毎日配下のレベル上げだけして過ごすのも嫌だし。俺はリクライニングチェアに座ってダラダラしながら合図があったら配下復活を使うだけだが、ずっと拘束されるから微妙に辛いんだよね。俺がレベル上げをしている間にヨゾラさん達は町に遊びに行ったりしているし。仲間外れ感がある。家族が遊びに行っている間に働くお父さんみたいだな。世のご家庭のお父さんの苦労がしのばれるぜ。まあカイザーもレベル上げに拘束されるので俺を置いて旅行に行ったりはできないので、お父さんよりはマシかもしれない。お父さん辛いな。


 ヨーラムさんは最初はビクビクしながら配下魔物を倒していたが、そのうち無心になったようで、無表情で淡々と作業をこなしている。気持ちは分かる。無抵抗の生物をひたすら殺し続けるから何も考えないようにしないと精神的に辛いんだよね。牛の屠畜場とかもこんな感じなのだろうか。レベル上げは1日で終わることが分かっているから大丈夫だが、ずっと続けるのは大変そうだ。食肉業者の人には感謝しなければならないな。まあ日本の屠畜場は手に持った武器で殺すわけじゃないから、ここまできつくはないかもしれないが。


 ヨーラムさんのレベル上げが終わった。今後の参考にするためにヨーラムさんの基礎ステータスを教えてもらった。その結果がこれだ。



ヨーラムさん 狐獣人Lv73

商人Lv75 戦士Lv74

HP /34915

MP /9940

身体能力 96

物理攻撃 3222

物理防御 3222

魔法攻撃 591

魔法防御 447



 うーむ。予想はしていたが強いな。魔法防御が低いので相性次第ではあるが、普通に野良Aランク魔物をソロ討伐できそうなステータスだ。

 ちなみに商人はHPMPが少し上がるだけで他は上がらない弱い職業だそうだ。一般職でも木こりや鍛冶師のように何かを叩く職業は物理攻撃が上がったり、魔法系生産職は魔法系ステが上がったりするそうだが、商人はどちらでもないので、戦闘用ステは上がらないらしい。それでもほぼ戦士だけの上昇分で物理攻撃と物理防御が3千ある。

 それと狐獣人は魔法攻撃が少しだけ多く上がるバランス型の種族だそうだ。魔法攻撃と魔法防御が職業で上がっていないはずなのに多少あるのは狐獣人だからのようだ。人間だったら職業で上がらなければ二桁だからな。戦闘に向いた種族というのは本当なのだろう。

 そして狐火という種族スキルを持っているそうだ。自分の近くに火の玉を浮かべるスキルだそうだが、基本着火や明かりにしか使わないスキルだそうだ。魔法攻撃が高ければダメージも与えられるが、遠くに飛ばしたりできないので接近戦でしか使えないため、魔法職でも使わないらしい。一部の狐獣人用の武術の流派で目くらましとして使うことがあるくらいだそうだ。まあ弱いスキルだそうだが、聖騎士は魔法攻撃も上がる近接職なので、狐獣人の聖騎士なら意外と強いかもしれない。ホーリーウエポンと似たような使い方だろうしな。

 狐は化けたりするイメージがあったので聞いてみると。代々幻術士をしている狐獣人の家はあるらしい。やはり狐と幻術の相性は良いようだ。


 ヨーラムさんはあまりのステータスの上がりように驚いて唖然としながら、ヨーマ君とヨーコちゃんに結果を教えている。ヨーマ君とヨーコちゃんは驚いたり喜んだりしている。


 しかしこの結果をみると、やはりアンデッドをレベル上げするより生きている人をレベル上げした方が強くなるということだな。さすがに高レベルAランク魔物とかよりは弱いだろうが、低レベルの人間アンデッドやオークアンデッドのレベル上げをするより、無職の生きている人をレベル上げした方が強くなるだろう。

 まあ生きている人の仲間がもういないのが難点だが。それもヨーラムさんに相談してみようかな。でも知らない人が大勢やってきても嫌だしな。


 とりあえずヨーラムさんに聖騎士の件を相談しよう。

「ヨーラムさんすみません。ちょっと二人だけで相談があるんですがいいですか?」

「え? あ、はい。もちろんです。」 ヨーラムさんはまだ強くなりすぎたショックが抜けていないようだ、すぐ話して大丈夫かな。

 俺はヨーラムさんと一緒に以前作った応接室に入った。応接室は主に町の担当者が来た時に使っている。それ以外はあまり使っていない。

「それで、話とは何でしょうか。このタイミングとなるとちょっと怖いですね。」 ヨーラムさんは笑顔で言った。いつも調子を取り戻したようだ。これなら大丈夫だろう。

「はい。実はですね。聖女のレベル上げをしたところ、あと二人聖騎士を任命できるようになったんです。なので一緒に魔王と戦ってくれる人を聖騎士にしてレベル上げをしようと思うんです。」

「聖騎士を任命ですか・・・、さすがユージさんですね。次から次へと凄い話が出てきますね。」 ヨーラムさんは驚いている。 

「それで、ヨゾラさんとユリアさんに意見を聞いたところ、ヨーコちゃんを聖騎士にしたらどうかという意見が出たんです。」

「ええ?!ヨーコを?!それはちょっと待ってください!」 ヨーラムさんが珍しく慌てている。

「落ち着いてください。もちろんヨーラムさんが許可して本人が望む場合だけです。まだ本人には何も言っていません。」

「そ、そうですか。・・・取り乱してしまってすみません。お恥ずかしい。」

「いえいえ。こんなこと言われたら当たり前ですよ。家族を大事にしている証拠です。」

「そう言っていただけると助かります。」

「それで、俺はヨーマ君も候補として考えているのですが、ヨーラムさんの意見を聞きたいのと、二人が無理なら候補者を探すのを手伝ってもらえないかと思っていまして。」

「・・・なるほど。そういうことですか。・・・ちなみに二人を候補にしたのは仲が良い知り合いだからでしょうか?」 ヨーラムさんは難しい顔をしている。

「今のところ考えている条件は、信用できること、一緒に魔王と戦ってくれること、職業を何も持っていないことの三つです。二人を候補にしたのは信用できることもそうですが、職業を持っていないことも理由です。」

「職業が無い方が良いのですか?」

「はい。俺達の予想では、職業が無い人に聖騎士だけ与えて経験値を聖騎士に集中させた方が強くなると考えています。」

「なるほど・・・」 ヨーラムさんは考え込んでいる。

「返事は後日で結構です。すぐに結論が出る問題ではないと思いますので。」

「わかりました。可能な範囲で結構ですので聖騎士のことを教えていただいてもいいですか?」

「はい。もちろんです。」


 俺は聖騎士の詳細と任命解除した場合や聖女がやられた場合は聖騎士が消えることも伝えた。


 その後ヨーラムさんは家族で相談すると言って、ヨーマ君とヨーコちゃんも連れて町に帰っていった。


 あの様子では無理かもな。

 まあ勇者の強さを考えれば無理に聖騎士を増やさなくても配下達がいれば十分な気がするし、あまり深刻にならずに気楽に構えていよう。



 俺はまた働くお父さん気分で、配下のレベル上げ作業に戻った。



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